波動を高める生活学:梅干し

2003.07.10 95号 15面

見るだけで唾がジワーっと湧き出てくる梅干し。最近はあまり強い酸味は好まれず、味を付けるか薄味の梅干しに人気が集まっているようだが、やはり唾が溢れ出るほどの酸味がなくては物足りない。「三毒(食べ物・血・水の毒)を断つ」「日ごと食べれば福を呼ぶ」といわれるほど、昔から健康効果が知られていた梅干し。今回は梅干しを波動で検証した。波動測定には梅と塩とシソのみを原材料とした梅干しを用いた。

梅干しは疲労回復に効果があるといわれる。『疲労』の波動測定をしてみると確かに良い数値だ。人間は食物から摂取した糖質を燃焼させてエネルギーにするが、この過程にはクエン酸がかかわっているので“クエン酸サイクル”と呼ぶ。しかし、クエン酸が不足するとサイクルがうまく回らず、疲労の原因物質である乳酸が溜まってしまう。そこで、クエン酸を多く含む梅干しは疲労に有効なのだ。また、クエン酸は意外にもカルシウムの吸収に一役買っている。カルシウムはそのままでは吸収されにくい性質があるが、クエン酸と結びつくと吸収されやすくなる。『骨粗鬆症』の項目をご覧いただきたい。

さらに梅干しは胃腸にも良い。酸味の刺激により、胃酸から胃壁を守る胃粘液の分泌が盛んになる。そして腸の働きを活発にさせる作用もあり、腹痛にも良いとされる。『胃』『腸』の波動数値は非常に優秀だ。さらに、前述の疲労に対する効果とともに、夏バテ対策には欠かせない。

また、梅干しに含まれる有機酸の一種、“ピクリン酸”が肝機能を高める。したがって、二日酔いで苦しんでいる時は梅茶漬けや梅干しを乗せたおかゆをお勧めしたい。また、乗り物酔いの時も梅干しを口に含めば、不快感が緩和される。そして、梅干しには血液をきれいにする作用があるといわれる。たしかに、『血液』の突出した波動測定値がそれを表している。

一方、梅干しの塩分は健康にマイナスだと思われがちだ。しかし、塩分に関連した『高血圧』『腎臓』の項目を見ると、それほど心配することはなさそうだ。塩分の害を梅干しの有効成分が中和しているのではないか。一日一個程度なら問題はない。

夏になると気をつけなければならない食中毒も、梅干しの強力な殺菌力をもってすれば恐れるに足らず。“日の丸弁当”か梅干し入りのおにぎりで家族の健康を守ってほしい。

(めいらく波動医科学総合研究所・編)

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