知って得する情報:山田養蜂場、プロポリスに抗酸化作用、ヒトで初めて確認

2003.09.10 98号 10面

(株)山田養蜂場(岡山県苫田郡、電話0868・54・1906)は、岐阜大学医学部と教育学部との共同研究で、激しい運動後にプロポリスを飲用すると体内の活性酸素によるダメージが抑えられることをヒトで初めて確認した。プロポリスの有効な抗酸化作用を実証したことになる。

プロポリスは、ミツバチの巣から取り出される樹脂状の物質で「蜂ヤニ」とも呼ばれる。ミツバチはプロポリスを作り巣へ塗ることで外部からの細菌の侵入を防いでいることなどから健康機能性が注目されている食品。

今回の共同研究は、四日間にわたる剣道部強化合宿に参加した選手を対象に実施。ポリフェノール類などの抗酸化物質を多量に含有することで知られるプロポリスを飲用するグループと飲用しないグループに分け、合宿中の稽古前、稽古後、合宿終了翌日の計九回、採血を行った。

活性酸素が身体に与えるダメージの指標として、血中のアルブミンの割合を測定。合宿前は被験者平均のアルブミン量は二六%だったが、合宿二日目以降、プロポリスを飲用しなかった選手は稽古後、三五%前後(抗酸化力の衰えた高齢者に近い数値)。これに対し、プロポリス飲用の選手は稽古後若干数値が増加するものの、測定すべてにおいてほぼ三〇%以下だった。

このことから、プロポリスが運動時の体内の酸化を防ぐことが確認された。

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