三浦雄一郎・豪太親子のエベレスト登頂を支えた「VAAM」(明治乳業)

2003.09.10 98号 13面

七〇歳で世界最高峰・エべレストの登頂に成功した三浦雄一郎さんと、親子同時登頂の次男・豪太さん、二人をサポートするとともに映像を記録し、日本人最多の三回登頂を達成した村口徳行さんのトークショーでは、登頂の裏話、夢の実現までの五年の日々が披露され、会場を大いに沸かせた。そのエッセンスを紹介したい(聞き手=見城美枝子さん、文中敬称略)。

「親子で語る、70歳・エベレスト征服の舞台裏~三浦雄一郎、夢・一歩ずつ歩いて頂へ」(主催/夕刊フジ 協賛/明治乳業ほか)から

‐‐慎重で大胆な三浦さん、今回、八〇〇〇メートルを超えて五日間はどのような状態でしたか。

雄一郎 最後のチャンスを待ちながら、その間消耗している場合と、精神的な意味も含めてエネルギーをためている場合があるのですが、今回本当に後者でした。豪太なんて、食糧がなくてテントに落ちてるカリントウを拾ってボリボリ食べていたけれど、そのくらいになっても三人とも全然焦らなかった。どうやって生きて帰るかというライフラインだけはキープしていましたし。三人とシェルパとの信頼感の中で、精神的なエネルギーが減るどころか、かえって高まっていきました。風がやんで登れると分かった時は、もうワクワクするほど嬉しくて、これ以上ない苦しさの中で、こんなすごいことないと思いながら、感動しながら登ってました。

‐‐豪太さんはこのお父さんの夢に、いつ同行しようと決めたのですか。

豪太 僕がプロジェクトに加わったのは三年前です。父がまた何か面白そうなことをやり始めるのだな、と。その頃、老人ホームのスポーツ生理学の研究をやっていたんですが、七〇歳でエべレストに行くという父にしろ、九九歳でモンブランを滑るという祖父にしろ、どうしてウチはこんなに元気なのかなと思って。そんなシニアの人はなかなかいない。そういった興味もありました。また、小さい頃からの父との冒険は、単純にすごく楽しかった。冒険自体もだけど、父がテントの中でいう冗談とか、結構面白いんですよ。アメリカに行ってから親子の会話もなかったので、ここでエべレストに登って父の姿を見ながら、自分が何を感じるのか体験したくて。それで挑戦しました。

雄一郎 七〇になろうという親父が「エべレスト行こうか」といって、「うん」という息子も少ないと思うんですけどね(笑)。

‐‐二人をサポートしてきた村口さん、テントの中はどうでしたか。

村口 平然としているので、すごく安心してつきあうことができました。狭くて環境の悪い中でくっついて過ごすのは普通は苦痛。精神をやられてしまう例もたくさんあるんですが、この二人は明るい。この人たち、大胆というか神経がないんじゃないかというか(笑)。関心しましたね。あそこまで落ち着いているのは、さすがだなと。

‐‐冒険を支えた五年間のトレーニングを教えてください。

雄一郎 僕は普段かなり怠け者なので、怠け者でもエべレストに行く方法はないかと。朝起きてから寝るまでその中で運動になるよう、登山靴を履いた足首に重りをつけたんです。一年目は一キロ、二年目二キロ、三年目から四~五キロ。これに二〇キロのザックをしょって、例えば東京の家にいる時ならば、原宿の家からトコトコ歩いて神宮を通って、新宿西口のICI石井スポーツへ。山の仲間とおしゃべりして登山用具をいじったり。その後南口のデパートをうろうろ。東口の本屋で立ち読みして帰ると、全部で二~三時間。結婚式やパーティーも、上はタキシードでも下は同じスタイルで出席してました。

それからトレーニング中から明治乳業のサプリメント『VAAM(ヴァーム)』を飲んでました。豪太がオリンピックの頃から「これがいいんだよ」と飲んでたので。小さな身体のスズメバチが一〇〇キロもブーンと飛んで往復するエネルギーの素なのだそうで。確かに飲んでみたら、スズメバチになったような感じがしましたね(笑)。七〇過ぎてこんなことができるのかという感じです。

豪太 効果は飲み続けて初めて分かるものなんです。身体がこれを飲むのにトレーニングされていくと、どんどん効率よく脂肪を燃やして動けるようになる。また、本当にみんな食欲があったんだけど、これはおなかを整えるサプリメント『B.G.S.(ビー・ジー・エス)』のおかげだと思います。便秘もなく下痢もなかった。B.G.S.はこれからヒマラヤなどの高所登山の必需品になってくるのではないでしょうか。凍傷がなかったのは酸素供給を高める『コルディアFe』が助けになったと思います。

雄一郎 高所へ行くほど体調が悪くなるはずなのに、三人とも逆に調子が良くなって、高度八四〇〇メートルでも「腹減った、腹減った!」って言ってましたね(笑)。

◆三浦さんへの一問一答

Q.50代から70代まで健康面で気をつけていること、変化がありましたか。

A.健康面というのは目標があることが大事だと思うのです。僕の父も90過ぎて一度同居したけれど、「何でもしてもらって、自分で何もしないではボケてしまう」と、また一人暮らしを始めました。モンブラン滑降などの目標があるからです。強烈な夢を持つこと、その手段として健康があると思います。その上で、プラス『VAAM』などを飲んでいれば、もう基本の8割はできているのではないでしょうか(笑)。

◆エネルギー出せる自信で、脳が安心する アミノ酸が生命力のレベルを上げる 理化学研究所・阿部岳氏の話

スズメパチのような飛翔昆虫の優れた運動機能は、幼虫から受け取る分泌液にある。その主成分である17種のアミノ酸の組み合わせである『VAAM』は脂肪を運動の早い時期からエネルギーとして活用できるので、登山のような有酸素運動には特に有効。細胞の1個、1個が必要なエネルギーをいつでも得られると循環系も効率的、つまり心臓がたくさん動かなくても間に合ってしまう。脂肪を燃やすので、筋肉が壊れ難い、だから筋肉痛も起こらない。

「お湯で“ホットVAAM”にして飲んでいた」のも良かった。冷た過ぎると胃がギュッと収縮するため小腸で吸収され肝臓に入る、すると肝臓のアミノ酸で薄められてしまう。温かければ吸収し、直接血液に入る。VAAMを飲みながら5年トレーニングし、16キロ体重がダウンしたというのも、脂肪を燃やしたからだ。

村口さんが感じた「泰然自若とした不思議な親子」は、もちろん優秀なクライマーであることが一番の理由だけれど、VAAMのメンタル面の効果もあったと思う。人間、自分の力の極限状態までくると、精神状態が不安定になりギブアップしてしまう。記録は平常心でないと破れません。錯覚でなく、身体からエネルギーがたくさん出せるという自信を感知できれば、脳は安心する。不安にならない。病気にもならないし、どんなことでもできる。つまり生命力のレベルがグンと上がるからだ。これとは別に、脳に必要なアミノ酸がVAAMにはたくさん含まれている。

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