気になる話題:茶産地・静岡で「全国お茶まつり」11月15~16日開催
秋の深まりとともに気温も徐々に下がり、あったか~いお茶が恋しくなる季節、最大の茶産地・静岡市では11月15~16日、「第五七回全国お茶まつり」が開催される。駿府公園では大規模なイベントが目白押しだ。
「お茶っパワーイベント」と名付けられたこのお祭りは、お茶をはじめとした静岡県内地場産品のPR広場、老舗和菓子店と協力した創作和菓子の発表、静岡県内の名水の紹介と販売、食べるお茶を切り口としたグルメ広場などで構成。
また、「緑茶飲快適空間」では、伝統的な茶道とは異なる視点で、和・洋風のテーマ館を設けて茶室における緑茶のいただき方を再考する。そのほかトークショーやキャラクターショー、ゲームなども企画される一家で楽しめるお茶ずくめイベントだ。駿府公園では、同時開催の駿府本山お茶まつりのお茶壷道中が到着する予定となっている。
近年のお茶は多様な種類を提供するということで、従来のやぶきた深蒸し茶にブレンドするタイプのものから、個性の強い品種を単品で売り出す方向へ変わりつつあるという。萎凋(いちょう)と呼ばれる生葉をわずかに発酵させて独自の香りを出す手法や、新茶を秋まで特殊な環境に置き、熟成させる手法など全く新しいタイプのお茶が販売されるようになっている。同時に、有機栽培やカテキン入りなど、健康効果を前面に出したお茶なども開発されている。
難しいことはさておき、今年の一番茶は天候に恵まれ品質も良く増産となったようで、お祭りも盛り上がりそう。霜月の静岡に足を運んで、あったか~いお茶をすするのも一興だ。