漢方ダイアリー:オイリー肌、赤いニキビのケア

2008.07.10 156号 08面
涼血清営顆粒

涼血清営顆粒

 7月10日(木)

 暑くなってきたせいか、最近、毛穴の開きやオイリー肌が気になる。赤いニキビがプツプツ出てきちゃうのも何とかしたい……。

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 夏の始まりであり気温が急上昇する7月は、体内に熱がこもりやすくなる季節です。中医学ではこの時季を「暑熱」が旺盛ととらえます。その暑熱は、血流や精神活動の働きなどを司る「心」と深く関係すると考えられています。

 ◆身体と血にこもった熱が肌トラブルを!

 体内や血に熱がこもると、肌が赤みを帯びたり、オイリー肌や赤ニキビというトラブルが、皮膚の表面に現れます。頬や口のまわりに赤いブツブツが現れる、のぼせや口の中が乾く、口内炎や便秘などという体調の変化は、体内と血に熱がこもっているサインですので養生が必要になります。また女性で、ニキビなどの肌トラブルが出やすい方の場合は、季節による人体への影響だけではなく、「月経」という女性特有の身体の変化に気を配ることも大切です。女性の肌は、ホルモンや月経周期と深いつながりを持っています。月経前の約2週間、黄体ホルモンが上昇する高温期は、ホルモンバランスが不安定で体に熱がこもりやすく、イライラや便秘、PMS(月経前症候群)になりやすくなります。またTゾーンや鼻、両頬、顎の皮脂の分泌も活発化します。そのため、肌の状態が不安定になり、くすみや赤ニキビが現れやすくなるので、養生のほかにスキンケアも必要です。

 ◆養生で身体の余分な熱をクールダウン

 身体にこもった熱は、まず、食養生によるクールダウンが大切です。特に月経の1週間前から肉や辛いもの、甘いものは控えめにし、緑茶などの涼性のお茶や、苦瓜などの苦味のある食材や、トマトなどの赤い色の食材を摂り入れましょう。オイリー肌やニキビには、身体にこもった熱をとり、クールダウンさせる「涼血清営顆粒」や「五涼華」がおすすめです。「五行草液」パックで炎症を和らげたあとは、「瑞花露薬用ソープ」や「瑞花露薬用保湿ローション」で清潔と潤いを保つスキンケアを実践しましょう。

 ○風邪にも肌トラブルにも オススメは『板藍茶』『衛益顆粒』

 風邪やインフルエンザ予防の代表ハーブ「板藍根」のエキスを飲みやすいお茶にした『板藍茶』。のど飴タイプもあります。服用しやすいスティックタイプの『衛益顆粒』で粘膜強化を。

 ○抗炎症のお手入れ 五行草液パック

 適応:抗炎症、毛穴を引き締める、余分な脂質分泌を抑える

 方法:(1)五行草3g、タンポポ3g、野菊花3gを200mlの水に入れ、半分くらいまで煮詰める。

 (2)冷えてからスプレータイプの容器に入れ、使い捨てマスクやコットンに浸し、肌に5~10分間のせてパック。

 (3)その後、水で洗い流し、瑞花露ローションを塗ることをおすすめします。

 ※敏感肌の人は、顔に使用する前に、上腕の内側に24~48時間つけるパッチテストをする。

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