ヘルシートーク:俳優・中尾明慶さん
人生の分岐点に立つ熟年夫婦の絆や愛情を描いた映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』。雄大な北アルプスを背景に、大自然を駆け抜ける富山地方鉄道の新人運転士を好演した中尾明慶さんにお話を伺いました。
◆大切な家族や友人と笑って過ごす大切さ
台本を読ませてもらってまず、「この作品に関わりたい」と強く思いました。夫婦の絆、先輩・後輩の絆など、人と人のつながりがはっきりと描かれた作品に出会えたことがうれしかったですね。
僕が演じた新人運転士の小田は、言うならば“若い子の代表”。仕事に前向きだけれど、彼女ともめて落ち込んだりする。
僕らの世代は「小田の気持ちもわかるなぁ」と共感できますし、年配の方たちは「その甘い考えは何だ!」と思うかもしれない。でも、若い子らしい考え方や、年代間で感じるギャップをあえて伝えたかったんです。
いま、家族の絆が見直されていますが、僕の理想は、大切な家族や友人と笑って過ごすこと。もちろん喧嘩もするでしょうが、最後には笑顔が残る。そうすれば、どんなことも乗り越えられると思うんです。この作品に関わらせてもらい、その思いを再確認しました。
◆役者としての“厚み”を出していきたい
三浦さん演じる滝島運転士と小田が車庫で語るシーンがありますが、小田に見せる滝島さんの笑顔がとても素敵なんです。滝島さんと小田の距離は、まさに三浦さんと僕の距離そのもの。三浦さんが映画のような雰囲気や距離感を作ってくれたので、役にとても入り込みやすかったです。
僕は現在23歳で、新社会人とちょうど同じ世代。今後は僕より若い方がどんどん増えますし、役者として厚みを持たせていかなければという不安もあります。三浦さんや、前作の『RAILWAYS』で主演された中井貴一さんのように、「この人に任せれば大丈夫」と言われる役者になりたい。これから、いいことも悪いこともたくさん経験して、少しずつ前に進んでいけたらと思います。
◆ジムの後は、野菜も取れるジンギスカン!
基本的には、食べたい時に食べたいものをいただいていますが、週に2回、ジムで汗を流した後はジンギスカンを食べに行くことが多いですね。良質なタンパク質と炭水化物だけでなく、野菜も一緒に取れますから。冷やしトマトも大好きで、友人と外食する時は、2皿オーダーしています。友人はマヨネーズ派、僕は塩派なので、量が少ないと喧嘩になっちゃうんですよ(笑)。
それから、撮影中に食べたお寿司は、びっくりするほどおいしかった!ホタルイカも絶品で、お寿司のためだけに富山に行きたいと思うほど。映画を観て、みなさんにも、ぜひ富山へ観光に行ってほしいですね。
●プロフィール
なかお・あきよし 1988年東京都出身。ドラマ『3年B組金八先生』(00)、『GOODLUCK!!』(03)で注目を集め、映画、ドラマ、舞台などで活躍。主な出演映画に『戦国自衛隊1549』(05)、『ROOKIES-卒業-』(09)、『時をかける少女』(10)、主演映画に『犬のおまわりさん』(11)がある。現在放送中のドラマ『私が恋愛できない理由』に出演。12月3日全国公開の映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(11)、『のぼうの城』(12)、『逆転裁判』(12)の公開も控えている。
◆『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』
11月19日(土)富山先行公開/12月3日(土)全国ロードショー
監督:蔵方政俊
キャスト:三浦友和/余貴美子小池栄子/中尾明慶/吉行和子ほか
配給:松竹
(c)2011「RAILWAYS2」製作委員会
Story
人生は鉄道に乗った長い旅–。1カ月後に定年退職を迎える富山地方鉄道のベテラン運転士・滝島徹(三浦友和)は、妻の佐和子(余貴美子)の再就職を応援できずにすれ違っていく。そんな中、同僚の代わりに新人運転士の小田(中尾明慶)の研修指導を引き受けた徹は、小田に厳しく接してしまう……。『RAILWAYS49歳で電車の運転士になった男の物語』に続く、第二の人生を模索しながら夫婦の絆をつなぎ直していく感動作。