野菜の虹 テーブルにレインボーをかけましょう

2014.08.31 230号 01面

 ●8月31日は野菜の日

 ミス・ユニバースの栄養コンサルタント時代に、一躍「美」を作る栄養のカリスマとなったエリカ・アンギャルさん。現在も、世界中の栄養研究の資料に目を通し、データに基づいた独自の栄養理論を発表しています。ご自身、美しい髪と若々しい肌をもつエリカさんの話は説得力に満ちています。エリカさん流の野菜への愛情と食べ方を伺ってみました。

 ◆グリーンと黄色の野菜は、日焼け止めにもなります

 栄養コンサルタント エリカ・アンギャルさん

 昔から野菜は健康に良いとされてきましたが、さらにここ5~6年、世界中の大学などで野菜・果物に関する新研究がなされ、新しい効果が発表されています。

 たとえば、どんな野菜を食べれば一番シワができにくいか?「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション」には、グリーンと黄色の野菜を食べた女性は、目の周りのカラスの足跡といわれる場所のシワが少なくなるという、エキサイティングな研究結果が発表されています。これは、700人以上の日本人女性を対象に行った調査《※1》で、グリーンと黄色の野菜の抗酸化作用によるもの。この作用はもともと、作物自身が強い紫外線から自分の身を守るためのものですが、私たちが取ればインターナル・サンスクリーン(身体の内側の日焼け止め)となるわけです。

 スキンケアも大切ですが、買い物カゴをいろんな野菜でカラフルにする方がより有効です。カロテノイド(野菜や果物に含まれる食物色素)は油との相性が良いので、必ず質の良い油と一緒に取るということも忘れないでください。肌は身体を包む“ラッピング”ではなく、実は内臓の鏡。肌に出てくることは、身体の中で起こっていることと考えて良いでしょう。

 (2面に続く)

 ○出典

 《※1》ナガタC 他「食物脂肪協会日本人女性の肌と野菜・抗酸化微量栄養素」 British Journal of Nutrition(2010年5月)

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