海外スーパールポ:メキシコのスーパーは自己流アレンジが第一!

2016.03.01 248号 04面
多くの種類を揃えるチーズ売り場

多くの種類を揃えるチーズ売り場

新鮮な野菜もバラエティ豊か

新鮮な野菜もバラエティ豊か

 日本のスーパーマーケットでは、1人分にパック分けされたお惣菜をはじめ、生鮮類や調味料、レンジアップや焼くだけで簡単に調理できる調理済み商品が、バラエティ豊かな売り場をつくっています。メキシコのスーパーもたくさんの商品を揃えていますが、よく見ると日本の売り場とは異なる顔を持っています。

 一言で言うと、買い物に来るお客さまが「好きな量を、好きなだけ」買っていくことをより鮮明に演出しているといえます。各個人・家庭で自己流アレンジができるものを揃えるのが、良い売り場の条件であるようです。

 ●日本とは様子が違うデリカコーナー

 まず、メキシコでは「その日の夕飯のおかずを考えながら毎日買い物をする」ことは一般的ではなく、例えば1週間で使う分の食材をまとめて購入するのが普通。デイリーユースの利用ではないため、デリカコーナーも日本とは異なり、お弁当など個食用のものがあまりありません。ビュッフェ形式で好きなものを取っていく、量り売りの形式が多いようです。

 チーズの種類が専門店並みに豊富なのも特徴の一つ。売り方も、日本のようなパック売りもありますが、通常は店員さんに注文して必要なサイズにカットしてもらいます。これは肉の売り場でも同じで、「市場」での売り方に近い感じ。野菜は丸ごと売られていますが、最近ではカット野菜も。スムージーの人気が根強く、各家庭でオリジナルのミックスをして飲まれています。

 ●唐辛子のグミやキャンディーも

 お菓子売り場に目を移すと、色とりどりの商品の中に、唐辛子を使ったグミやキャンディーがあるのもメキシコならでは。週末には大きなカートを引く家族連れでにぎわっています。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら