サーモンピンクのヒミツは?鮭の不思議、あれこれ 白身魚なのにアスタキサンチン持ち
世界で獲れる2割以上を日本で消費しているほど、日本人は鮭が好き。特に女性には、含有のアスタキサンチンが美容と健康の味方という情報の力も大きいようです。けれど、そんな鮭のこと、私たちはどれだけ知っているのでしょうか?「鮭とマスは同族なのに、なぜ色が違うの?」「アスタキサンチンはどの鮭に含まれているの?」–少し調べてみましょうか。
●こんなにある!鮭の種類
サケ類は一般に「サケ・マス」と呼ばれ、イワナやヤマメなどもこの仲間です。世界では70種もが存在しています。
日本で獲れる鮭のほとんどはシロザケで、そのうち秋の産卵期に出回るものを「秋鮭」、春の終わりから夏にかけて出回るものを「時鮭(ときしらず)」などと呼びます。他にはマスノスケ(キングサーモン)、ギンザケ(全長約1m、脂肪分多めでステーキ向き)、ベニザケ(全長約85cm、海に降りないのものはヒメマス)、サクラマス(海に降りないものはヤマメ)、カラフトマスなどが一般的です。
●鮭とマスの違いは?
「海にいったん降りるのが鮭、川にとどまるのがマス」「大きいのが鮭、小さいのがマス」と思っている人は多いですが、これは不正解。例えばカラフトマスは海に降りるし、大きさも鮭よりも若干小さい程度。
鮭・マスの呼び名の定義づけがあいまいなのは、歴史的な事情からです。日本では昔、鮭はシロザケのみを指し、それ以外はマスと呼びました。その後、日本近海では獲れない鮭もお目見えしましたが、それらにはサケの名前が付けられたことなどが、理由としてあげられます。
そのため、英語では海に降りるものをサーモン、淡水域で一生を過ごすものをトラウトと呼びますが、日本語ではマスなのに英語ではサーモンと呼ばれるものもあるのです。
●サーモンピンクの秘密
鮭の身は赤いけれど、実は白身魚だって知ってましたか? マグロなどの赤身魚の色はヘモグロビンなどの色素たんぱくですが、鮭の「サーモンピンク」は、アスタキサンチンというカロテノイドの色素です。
川で生まれ育っている時の身は白く、海に出てから甲殻類をたくさん食べて、このアスタキサンチンを体内に蓄えます。これによって長い回遊の旅に耐え、激流をさかのぼることができるようになるのです。川でのんびり暮らさずに、なぜわざわざ海に行って戻ってくるのか、いまだに理由がはっきりしていません。
●アスタキサンチンは紅鮭が最強!
サケの旅はとても過酷です。この戦いの中、アスタキサンチンが、体内に大量発生した活性酸素から身を守る役割を果たすとされます。
アスタキサンチンの量は、どの鮭でも同じではありません。一番多いのは天然紅鮭。養殖の技術は年々進歩しているものの、紅鮭だけはまだ養殖することができません。紅鮭は特に環境にデリケートで汚染に弱く、水のきれいな海でしか育たないからとされます。
もちろん、鮭フレークやほぐし身にもアスタキサンチンが含まれています。この場合も紅鮭を使ったものが最強であることは言うまでもありません。
◆グリーンアイの紅鮭には、「海のエコラベル」が貼られています。これは何でしょう?
「海のエコラベル」は、国際的なNPO「Marine Stewardship Council」(海洋管理協議会)の基準に則り認証された、持続可能で環境に配慮した漁業で獲られた商品につけることができるマークです。世界人口が増加し、魚を食べる総量も増加、このままでは需給がひっ迫し、次世代に魚食文化を伝えることができないことになります。
「海のエコラベル」商品を選ぶこと。それは次世代に素晴らしいお魚生活を送る手段の1つになります。
「海のエコラベル」の水産物は、商品からさかのぼって漁獲まで追跡できる仕組みです。テーブルの上にのっているソテーが、どこの海で獲れてはるばる日本にやってきて、私たちのメニューとなったのか、調べてみるのも面白そうですね。この夏の研究テーマにいかがですか?
MSC日本事務所ブログ:
http://msc-japan.blog.jp/
MSCウェブサイト:
https://www.msc.org
●「トップバリュ グリーンアイ MSC認証 紅鮭ほぐし身」75g 398円
アラスカのブリストル湾で6~7月に獲れた紅鮭に沖縄の海水からつくった塩を擦り込み、3日間熟成。蒸し身と焼き身をブレンドすることで、しっとり感と香ばしさを出しました。
●「グリーンアイMSC認証・ロシア産塩紅鮭」 甘塩味・中辛塩味・辛塩味ともに2切:298円
○おいしさ
漁獲時期、海域を限定した紅鮭を、国内で塩鮭に加工しました。塩度別に、熟成時間を変え、辛さに合わせて紅鮭の旨みを熟成させています。焼いた後も身がふっくらするように加工しています。焼すぎないのがポイントです。
○原料の良さ
ロシアカムチャツカ半島オゼルナヤ地区沿岸で漁獲。漁獲から原料凍結まで一貫管理。
○品質
(1)原料は、水揚げ直後に1尾ずつ凍結することで鮮度を保持。
(2)コンピュータで温度・時間管理された熟成庫を使用。
○安全・安心
漁獲はMSC認証原料。完全なトレースバックができるMSC-CoC認証を取得。
※掲載の表示価格(すべて税込)は店舗や地域によって異なる場合があります。
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