にら 硫化アリルは根元部分に
「古事記」「万葉集」にも登場するほど古くから、薬草として頼りにされてきたスタミナ野菜。切るだけで調理できる手軽さも魅力。ねぎの仲間で身体を温めるので、これからの季節は大活躍。
カロテン、ビタミンB2・C・E、カルシウム、カリウムも。強い香りは、根元の白い部分に多く含まれる硫化アリル。刻むと酵素の働きでアリシンに。アリシンは糖質の代謝にかかわるビタミンB1と結びついて、B1を血液中に長くとどめてくれる性質が。そのためレバーや豚肉との相性が抜群。
●にらの保存 葉先が折れないようにポリ袋に入れて、葉が重ならないように冷蔵庫の野菜室で。根元をなるべく立てて保存したい。
◆にらと卵のとろとろスープ
<材料・2人分>
・卵……1個
・にら……50g
・「丸鶏がらスープ」……大さじ1/2
A・水……1・1/2カップ
A・しょうゆ……小さじ1/2
・水溶き片栗粉……小さじ2
<作り方>
(1)にらは4cm長さに切る。
(2)鍋に「丸鶏がらスープ」、Aを入れて火にかけ、煮立ったら(1)のにらを加える。ひと煮立ちしたら水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつける。
(3)ボウルに卵を割りほぐし、(2)に回し入れて、ゆっくりとかき混ぜる。
レシピ=味の素KK