今月はトップバリュ グリーンアイオーガニックの熊本県産トマトをご紹介します
複数ある熊本県産トマトの生産者の中から、肥後あゆみの会さんを紹介しております。
肥料も堆肥もふらない野山がなぜ生き続けているのか?そんな疑問から始めた“自然に逆らわない農業”
自然の中にあるものを圃(ほ)場に取り入れることで調和の取れた環境を再現しトマトがのびのび育つように。
土を汚さず、安全で、身体にも優しい農産物を届けたい。
●1 野草堆肥
川岸に生えていたカヤなどを刈り取って、3年ほど置いたもの。数回切り返しをするだけで、自然に風化して土になる。自然にできたこの土が植物にとって育ちやすい環境だと気付いたのは、そこに生えた雑草の根にストレスや障害がないのを見たとき。「植物の生育は根がすべて。だから土が大事なんです」。肥後あゆみの会ではこれを堆肥として土作りをしています。
●2 自家製ぼかし肥料
山から取ってきた土に、米ぬかや菜種かす、えびやかに・昆布などを混ぜて発酵させた、ぼかし肥料をつくっている。ただし、「肥料をたくさんやれば身体は大きくなり収量も増えるが、病気や虫にやられやすくなる」ので、自然のように最低限度の量で、かつ自然に近い栄養素を心がけているのだそう。これは、野菜を育てる基本は肥料でなく土だという考えによるものです。
●3 自然由来の抽出エキス
堆肥と肥料のほかにもう一つ、自然の力を取り込んだものが“天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)”と呼ぶエキス。これはトマトの芽や生長の早いたけのこなどの植物を黒糖につけ込んだもの。ビタミンやミネラルを多く含む黒糖に、生命力にあふれる植物の生長点を含む部分のエキスを抽出した、いわば植物のサプリ。これを葉や土に散布することで、植物の免疫力を高める狙いがあります。
◆お話を伺ったのは
熊本県宇城市不知火町 肥後あゆみの会 澤村輝彦さん
「野菜にとって堆肥や肥料は人間でいえば食べ物。いい食べ物で育った健康な野菜は、きっと人の身体にもいいんじゃないか、という考えでやっていますが、まだまだこれからです」
今なお、より良い方法を探求し続ける澤村さんのトマト作りに、今後も期待が募ります。
※価格は店舗でご確認ください。季節やエリアにより取り扱いのない場合がございます。