この秋、睦沢町にドライブに行こう! 「道の駅むつざわ つどいの郷」

2023.11.01 340号 04面
「オリーブの森」の芝生広場ではテントを張って親子キャンプも楽しめます

「オリーブの森」の芝生広場ではテントを張って親子キャンプも楽しめます

大粒でほどよい粘りと甘さの「粒すけ」

大粒でほどよい粘りと甘さの「粒すけ」

濃厚でコクがあり、たまごかけごはんにピッタリの「彩八(いろは)」

濃厚でコクがあり、たまごかけごはんにピッタリの「彩八(いろは)」

「トラットリア・ドゥーエ」では本格的な石窯ピザも。他にも地域の食材を活かしたパスタ、スイーツなど

「トラットリア・ドゥーエ」では本格的な石窯ピザも。他にも地域の食材を活かしたパスタ、スイーツなど

「季節の移り変わりを感じに来て下さいね」と、道の駅むつざわ つどいの郷・早坂淳一エリアマネージャー(中央)。同・飯田賢史つどいの市場担当(左)、睦沢町役場・小畑由美副主査(右)

「季節の移り変わりを感じに来て下さいね」と、道の駅むつざわ つどいの郷・早坂淳一エリアマネージャー(中央)。同・飯田賢史つどいの市場担当(左)、睦沢町役場・小畑由美副主査(右)

 ◇ウェルネスと地産地消、そしてエネルギー

 「道の駅むつざわ つどいの郷」(千葉県長生郡)は、普通の道の駅とはちょっと違います。地元の新鮮な産物を集めた「つどいの市場」、それらを活かしたイタリアンレストラン「トラットリア・ドゥーエ」のおいしさはもちろん、太古の化石海水を地場産天然ガスで温めた天然温泉「つどいの湯」、ドッグランやアウトドアが楽しめる芝生広場、それら施設のエネルギーすべてが睦沢町内で生産された天然ガスでまかなわれています。いわばエネルギーの地産地消です。

 ●台風による停電の中、煌々と灯りが…

 「つどいの郷」がプレオープンして1週間ほど経った2019年9月、日本列島は過去最強クラスの大雨・強風を伴う台風15号に襲われました。睦沢町も含め千葉県内が広いエリアで停電する中、「つどいの郷」だけは真っ暗闇の中にぽつんと、まるで不夜城のように煌々と電気が灯り続けました。お風呂、トイレ、携帯の充電…地域の人たちはどれほど励まされ、助けられたことでしょう。

 ●災害に強い未来型タウン

 道の駅だけでなく、環境共生型の戸建て住宅を整備した「むつざわスマートウェルネスタウン住宅」も併設していて、この年の9月に新住民となったばかりの若い子育て世代の人たちは、朝まで停電のことを知らずに済んだそうです。

 子育て支援、健康支援などをテーマに創造された未来型タウンは、登場してすぐに、その役目を果たしたわけです。こうしたすごい物語を持つ「つどいの郷」に、あなたも遊びに来ませんか?

    *    *    *

 睦沢町は房総半島の中央からやや東南、都心から車や電車で約1時間半(70km)。里山に囲まれながらも、東京オリンピックのサーフィン会場、一宮海水浴場には車で15分。田園が広がる里山の景色にゆったりとした時間が流れ、どこか懐かしさを感じる町です。

 ●ちばエコ農産物認証「むつざわ米」

 「むつざわ米」は、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に減らし、町が運営する堆肥センター「かずさ有機センター」で生産した高品質のもみがら堆肥を有機肥料にして育てたお米。ちばエコ農作物に認証された、環境に優しい安心安全なブランド米です。

 品種は千葉県オリジナルの「粒すけ」「ふさおとめ」「ふさこがね」に「コシヒカリ」の4種類。2020年デビューの「粒すけ」は、大粒でほどよい粘りと弾力、甘さが特徴。丼物でも肉料理・魚料理なんにでも合います。「トラットリア・ドゥーエ」のリゾットもこの「粒すけ」を使用していますが、粒がしっかりしているのでリゾットにしてもふやけません。

 ●開放鶏舎で育った鶏から産まれたたまご

 弾力があり、黄味が鮮やかでふっくら、新鮮でおいしい、みのりファームのたまご「彩八(いろは)」。鶏たちは温暖な気候の中、開放鶏舎で自然の風や太陽を浴びて育ちます。エサは緑黄色野菜、天然ミネラル魚介、海藻類、とうもろこし、大豆など。健康な鶏から産まれた元気で新鮮なたまごは、ぜひたまごかけごはんに!

 ●搾りたての牛乳の風味を生かしたアイスクリーム

 新生酪農は酪農家と直接提携し、遺伝子組み換えでないポストハーベストフリーの飼料と牧草を与え、ストレスのない環境で育った乳牛の生乳を、最低限の加熱であるパスチャライズド殺菌。搾ったそのままに近い、さらっとほんのり甘い風味が特徴の牛乳の風味を生かし、アイスクリームをつくっています。

 ●一年中、季節を感じる産物がどっさり

 秋はしいたけ、ひらたけ、傘が黄色いタモギタケなどきのこが山積み。栗やかぼちゃもオススメです。11月後半からはシクラメンやポインセチアが、冬の贈り物として喜ばれます。冬は、焼き芋を冷蔵庫で温度管理して蜜を最大に出した「冷やし芋」が、知る人ぞ知る名物。このねっとりとした甘さに、ここで初めて出会って大ファンになる人が続出しています。

 春は花や野菜の苗、GW前からはたけのこ祭り、夏はスイカにパッションフルーツ。初夏からはカブトムシやその他、昆虫の幼虫も人気です。鈴虫は秋まで、メダカは季節を問わずです。

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