JASマークって何だろう? 信頼できる食品の“印” 品質検査と工場調査で
加工食品は、誰でも手軽に作っておいしく食べられるのが特長。でも、いざ買おうとすると、いろいろな表示があって選ぶのに迷うことも…。そんな時、頼りになるのがJASマーク。商品の品質に問題がないか検査し、基準をクリアしたものだけにつけることができるマークです。買い物に不慣れなお父さんも、「JASマーク付き」を目安にすれば安心です。
◆“イクメン”パパも挑戦を!おいしさが笑顔呼ぶ JAS製品で作るお弁当レシピ
育児を楽しむ“イクメン”パパに、子ども用のお弁当作りにも挑戦してもらいましょう!いろいろなJAS製品を使った、おいしくてかわいいお弁当レシピをご紹介します。手間いらずで見栄えするお弁当ワザが盛りだくさん♪
(詳しい作り方はホームページに掲載。「百菜元気新聞 JAS」でクリック、レシピページをご覧ください。)
http://www.nissyoku.co.jp/100sai/jas.html
◆“信頼”を保証します! 工場調査と商品検査を実施 一般社団法人食肉科学技術研究所
JASマークを付けるには、その製品を作る製造工場が認定を受けなければなりません。その認定は、「登録認定機関」と呼ばれる団体が担当。認定工場を定期的に調査し、基準通りのマニュアルで、基準通りの製品が作られているかどうかを確認しています。
このうち、ハンバーグのJAS規格認定を行っているのが一般社団法人食肉科学技術研究所。ハンバーグから脂肪分を抽出し、電子てんびんで精密に計測しています。また、認定工場の担当者向けにJAS制度講習会を開くなど、最新情報の提供にも努めています。
◆家庭料理のように丁寧に作っています JAS認定のハンバーグ工場 石井食品(株)
チキンハンバーグを製造している石井食品(株)八千代工場(千葉県)は、JASマークを商品に付けることのできる工場に認定されています。
工場では、冷凍肉をミンチにして空気を抜きながらよくこね、小判型に成型。焼き上げてから特製ソースを付けて包装します。規模こそ違いますが、ハンバーグの作り方そのものは、家庭での調理とほとんど違いはありません。
JASマークを付けるには、原材料に占める食肉の割合が50%以上で脂肪量25%以下(ソースは除く)といった、厳しい基準をクリアすることが必要です。同社では、使用している原材料をホームページで公開するなどの自主的な取り組みも行っています。生産工程では添加物を使わずに調理するため、工場の衛生管理にも万全を期しています。
○JAS制度とは
JASとは、日本農林規格(JAPANESE AGRICULTURAL STANDARD)の頭文字を取った略称。JASマークを付けるには、その食品や木材製品などがJAS規格(農林水産大臣が制定)に合格していなければなりません。JASマーク付きの製品を作る工場は、第三者機関の審査を受けなければならず、施設や品質の管理方法が国の基準を満たすことが必要です。
私たちに最もなじみ深いのは、品質のJAS規格。しょうゆ、即席めん、果実飲料、ハム、漬物などの飲食料品(168規格)のほか、製材や合板などの木材製品(27規格)、畳表や生糸(2規格)のJAS規格があります。このほか、熟成ハムや手延べ干しめんなどにつける特定JAS規格、有機JAS規格や生産情報公表JAS規格など、社会の変化に対応した新しい規格も登場しています。