ほっとコーヒータイム(56)「珈琲」の名付け親

2012.10.10 207号 06面

 珈桜(かお)、亜珈里(あかり)、悠珈(ゆうか)…。女の子の名前に珈琲の「珈」の漢字を使う人が増えています。

 「珈」は訓読みすると「かみかざり」。一方、「琲」は訓読みで「つらぬく」と読み、珠をたくさんつなげた状態を意味します。つまり「珈琲」は、たわわに実るコーヒーの赤い実を女性の髪飾りに見立てて、オランダ語のKoffieの音に合わせ考案された字なのです。

 この粋な名前を付けたのは、江戸時代後期の医師で蘭学者の宇田川榕菴。彼は才能にあふれ多くの功績を残した、「日本初」尽くしの人でもあります。日本初の西洋植物学書『菩多尼訶教』(ボタニカはオランダ語で植物学)や日本初の化学書など数々の洋書を翻訳。優れた洞察力と表現力を駆使して「細胞」「酸素」「水素」「窒素」などの言葉を作ったほか、日本で初めて温泉の泉質調査を行ったとも言われています。

 「珈」の字は2004年に人名用漢字に採用されました。髪飾りという美しいイメージに加え、コーヒーの知的で上品なイメージが重なり、女の子の名に使う漢字として人気が高まっているそうです。

 ●きくのIFCコーヒードリップバッグ コロンビアブレンド

 コロンビア豆の特徴でもある「コクがあり、マイルドな風味」をもつ、ほど良い味わい。1パック8g×5袋入り、168円(希望小売価格)

 ※要冷凍・冷蔵品

 *

 「きくのIFCコーヒー」は、鮮度を重視し、焙煎直後の豆を急速冷凍して、高機能ガス(アロマ)を封じ込める特殊製法で作られ、煎りたて・挽きたての鮮度と風味が味わえる。

 ▼めいらくグループお客様相談室 電話0120・668833(9~18時)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら