ほっとコーヒータイム(68)オッペケペー節とコーヒー

2013.11.01 220号 06面
出身地である福岡県・博多の川端通商店街入口角に建つ、川上音二郎の銅像。そこに刻まれた『オッペケペー節』は、社会問題を扱った壮士による演説の歌=「演歌」の祖と考えられている。

出身地である福岡県・博多の川端通商店街入口角に建つ、川上音二郎の銅像。そこに刻まれた『オッペケペー節』は、社会問題を扱った壮士による演説の歌=「演歌」の祖と考えられている。

「きくのIFC コーヒー ドリップバッグ モカブレンド」

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 11月11日は、明治期に『オッペケペー節』を大流行させた壮士で芸人の、川上音二郎の命日です。 権利幸福きらいな人に自由湯(※党)をば飲ましたい オッペケペッポーペッポッポー

 いまで言うラップミュージックのようにノリのいい歌詞と節回しにのせて、政府や世情を風刺した歌で、歌詞の中にはコーヒーも登場します。

 何も知らずに知った顔むやみに西洋鼻にかけ 日本酒なんぞは飲まれない ビールにブランデーベルモット 腹にも馴れない洋食を やたらに食うのもまけおしみ 内緒でそーッと反吐ついて 真面目な顔してコーヒー飲む おかしいねえ オッペケペー オッペケペッポーペッポッポー

 (※意訳:ワケ知り顔で不慣れなビールなどの洋酒や洋食をやたら口にしては吐き、それでも澄ました様子でコーヒーを飲むなんて笑えるよね)

 音二郎は西洋文化を嫌っていたわけではなく、逆にとても流行に敏感な人だったそう。その後、彼はパリ公演など欧州各地を巡っており、本場の西洋文化に触れ、大いに刺激を受けています。

 ネットどころかテレビもラジオもなく、自由な思想や発言は規制され取り締まられた時代。音二郎はこの歌で、藩閥政治への批判と日本人のにわか作りの薄っぺらい西洋化を面白く揶揄しつつ、自由民権について一般市民に分かりやすく説いたのでした。全国の老若男女が口ずさみ大流行した『オッペケペー節』は、コーヒーやビールなど当時馴染みの薄かった最先端トレンド食品を、世に知らしめる役割も果たしたと考えられます。

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 モカ豆独特の甘い香りとまろやかな酸味の「モカブレンド」。1パック8g×5袋入、168円(希望小売価格)。

 ※要冷凍・冷蔵品

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 「きくのIFC コーヒー」は、鮮度を重視し、焙煎直後の豆を急速冷凍して、高機能ガス(アロマ)を封じ込める特殊製法で作られ、煎りたて・挽きたての鮮度と風味が味わえる。

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