ほっとコーヒータイム(82)コーヒー、「淹れます」!

2015.02.01 235号 06面

 連載82回目にして、重要な問題に触れたいと思います。「淹れる」という言葉についてです。みなさんはコーヒーを淹れますか? いれますか? 入れますか? 煎れますか? 容れますか?

 「淹れる」は常用漢字ではありません。そこで、本連載記事では「いれる」と平仮名表記を使ってきました。また共同通信社『記者ハンドブック第12版新聞用字用語集』では「入れる」と書くことが推奨されています。

 でも、コーヒーをつくる工程から考えると、やはり「淹れる」と記すのが正しいようです。「淹」という字は、「さんずい」に奄美大島の「奄」で成り立っています。「奄」は、人が手足を広げた状態を示す「大」と、稲妻の形を表す「申」から成り、「おおう」という意味があるそうです。

 つまり「淹」は「水で満たしておおう」の意。まさにドリップコーヒーをつくる様そのものです。ドリップコーヒーに湯を注ぐ時、即座にサーッと湯が流れ落ちてしまったら、おいしいコーヒーはつくれません。粉に湯をかけて時間をおいて蒸らしてから、適度な時間をかけてポタポタと抽出するからこそ、コーヒーの香りや味を引き出すことができるわけです。まさにただ「入れる」ではなく「淹れる」。

 当連載では今後、コーヒー専門記事として「淹れる」と表記させていただきたく思います。

 ●「きくのIFCコーヒー ドリップバッグ モカブレンド」

 モカ豆独特の甘い香りとまろやかな酸味の「モカブレンド」。1パック8g×5袋入、160円(税別)。

 ※要冷凍・冷蔵品

   *

 「きくのIFC」は、一般的に流通時の破袋防止のために行われるガス抜き(焙煎豆から出るアロマを含むガスを包装前に除去する処理)をせず、冷凍・冷蔵でアロマを封じ込め、豊かな香りが楽しめる。

 ▼めいらくグループお客様相談室

 TEL 0120・668833(9~18時)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら