ほっとコーヒータイム(82)コーヒー、「淹れます」!
連載82回目にして、重要な問題に触れたいと思います。「淹れる」という言葉についてです。みなさんはコーヒーを淹れますか? いれますか? 入れますか? 煎れますか? 容れますか?
「淹れる」は常用漢字ではありません。そこで、本連載記事では「いれる」と平仮名表記を使ってきました。また共同通信社『記者ハンドブック第12版新聞用字用語集』では「入れる」と書くことが推奨されています。
でも、コーヒーをつくる工程から考えると、やはり「淹れる」と記すのが正しいようです。「淹」という字は、「さんずい」に奄美大島の「奄」で成り立っています。「奄」は、人が手足を広げた状態を示す「大」と、稲妻の形を表す「申」から成り、「おおう」という意味があるそうです。
つまり「淹」は「水で満たしておおう」の意。まさにドリップコーヒーをつくる様そのものです。ドリップコーヒーに湯を注ぐ時、即座にサーッと湯が流れ落ちてしまったら、おいしいコーヒーはつくれません。粉に湯をかけて時間をおいて蒸らしてから、適度な時間をかけてポタポタと抽出するからこそ、コーヒーの香りや味を引き出すことができるわけです。まさにただ「入れる」ではなく「淹れる」。
当連載では今後、コーヒー専門記事として「淹れる」と表記させていただきたく思います。
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