百歳さんこんにちは:埼玉県・杵渕富美子さん(100歳)

2012.10.10 207号 06面
くよくよしない明るい性格

くよくよしない明るい性格

ごはんが大好き。好き嫌いせず何でも食べる

ごはんが大好き。好き嫌いせず何でも食べる

 現在、埼玉県川口市で暮らす杵渕富美子さん(100歳)は、東京・浅草生まれ。少女時代は勝ち気で、「木登りや竹馬など、男の子がするような遊びに夢中で、“女番長”みたいでした。人に頼らず愚痴も言わず、負けず嫌いでした。男の子をあまり尊敬していなかったわね」と、笑いながら子ども時代の思い出を語る。

 ◆洋裁の指導者として活躍

 富美子さんは浅草の尋常小学校を出た後、小石川高等女学校で家政科を学び、本郷にある洋裁学校で本格的に裁縫の技術を身につけた。その技術を生かして、19歳で東京都の授産所の指導者に。失業者に洋裁の仕事を教えた。22歳の時、紳士服の生地問屋に奉公していた8歳年上の職人と見合い結婚した。

 「川口に移り住んで30年以上経ちますが、その前は東京・小岩で20年ほど暮らしました。戦時には空襲に見舞われ、小岩時代が一番大変でした」と、辛い思い出もある。

 ◆ドラマ鑑賞や小説が楽しみ

 現在は、長女の峯岸良子さん(77歳)一家4人と同居している。運送業を経営する峯岸家は4階建てで、富美子さんは3階の自室で悠々自適の生活を楽しんでいる。

 「娘(良子さん)の夫が大切にしてくれるので“自由人”でいられるんです」と、家族に感謝している。

 長寿の秘訣は「食べ物の好き嫌いがないこと。ごはんが大好きで、おかずは肉、ウナギの蒲焼き、マグロの刺身。朝食は食パンにタラコやバター、マヨネーズ、チーズを添えて食べています」。健啖家だ。

 趣味は、韓国ドラマの鑑賞や小説を読むこと。「14歳の頃からずっと小説を読んできましたが、教訓になることが多いです」。酒はたしなまないが、「タバコは1日7本ほど。ストレスがたまりそうになると一服して、気分転換しています」という。

 ◆家族からも“100点満点”のお墨付き

 隠し事のないオープンで明るい家庭。「いつでもお迎えに来てほしい」と、富美子さんは屈託なく笑う。ふだん、家族の間で“死”を語ることもタブーではないそうだ。「おばあさんは、くよくよしない明るい性格で100点満点。だから長生きできるのだと思います」と良子さん。

 家族の愛情に包まれて幸せな日々を過ごしている。

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 百菜元気新聞編集部 電話03・6679・0212