ヘルシートーク:女優・松下由樹さん

2024.05.01 346号 03面

映画『お終活 再春! 人生ラプソディ』 (C)2024 年「お終活 再春!」製作委員会

映画『お終活 再春! 人生ラプソディ』 (C)2024 年「お終活 再春!」製作委員会

(C)2024 年「お終活 再春!」製作委員会

(C)2024 年「お終活 再春!」製作委員会

(C)2024 年「お終活 再春!」製作委員会

(C)2024 年「お終活 再春!」製作委員会

◇映画を通してイメージが変わった! 終活はもっと身近でポジティブなもの

人生を謳歌するための新しい終活を提唱した、笑って、泣けて、役に立つヒューマンコメディ映画『お終活』シリーズ。第2弾となる『お終活 再春!人生ラプソディ』が5月31日から公開されます。本作に出演する松下由樹さんに、作品への思いや見どころ、さらに旬の野菜にまつわる話も伺いました。

●終活の知識を持っておけばいざという時、心の手助けに

前作に続いて、葬儀社の1級葬祭ディレクター・桃井梓を演じました。この映画を通して私自身が大きく変わったのは、葬儀社や終活のイメージです。前作の桃井の台詞に「葬儀社は縁起が悪いと言われがち」とあったように、私自身もそんな印象を持っていたんです。でも、「これからどのように人生を歩いていきたいのか」を考えるうえで、葬儀社の方の存在、そして終活が大切なことだと思うようになりました。

生きていくうえで終活のことを知識として持っておけば、何かあった時の心の手助けになるというのもこの映画から教わったことの一つです。笑って泣けるエンターテインメント作品の中に、役に立つ終活の情報が入ることで、より伝わりやすくなっていると思います。

終活セミナーというと、一見、近寄りがたく、ましてや葬儀社が行うとなれば、なおさらそう感じる方も多いですよね。でも、実際に話を聞くと、参加者は家族との関係に思いをはせ、人生を振り返り、葬儀社の方はご本人やご家族の人となりを知る中で、寄り添ってお見送りまでの過程を考えていく。終活にとってセミナーも大事なことの一つだから、良いイメージを持って、もっと身近に考えればいいんだなと。そんな思いを大切にしながら桃井を演じたので、終活が人生を片付けるものではなく、次のステップへ進むためのポジティブなものであり、人生の準備の一つだというメッセージも伝わればいいなと思います。

桃井の部下を演じる水野勝君とは、同じ名古屋出身。初共演の時から同郷の訛りですぐに仲良くなれたんです(笑)。それもあって、上司と部下という距離感ではなく、姉弟のような、どこか気持ちが通い合える雰囲気が出ているんだと思います。

●高校時代に熱中したダンス 難しくも楽しく、いまでも大好き

「『再春』–青春時代の夢に、もう一度、挑戦しよう」が、本作のテーマです。私自身は、子どもの頃に思い描いていたいろいろな夢を、お芝居を通してチャレンジさせてもらっていると感じています。

高畑淳子さん演じる主人公・大原千賀子とコーラス仲間の方たちって、本当に楽しそうで、若い頃、友人たちとワイワイおしゃべりをしていた時を思い出しますね。そんな「再春」だったらいつでもしたいなって(笑)。自分の好きなことに夢中になれて仲間がいる千賀子さんが本当にうらやましいし、年を重ねた時にそんなふうになれたらいいなと思います。

青春といえば、高校時代に所属していたプロダクションの方にすすめられてダンスを始めたんです。クラシックバレエ、タップやジャズダンスなど一通り習い、海外に学びに行ったこともありました。台詞ではなく、肉体で表現するダンスもお芝居の一つだと感じたし、すごく難しかったですが、楽しくて、いまでもダンスは好きですね。

エンドロールの中で、役者さんやスタッフの方たちが、SAMさん(TRF)考案の「楽天シニアダレデモダンス」を披露しているんです。自由に身体を動かしていいので、私は桃井が張り切った感じをイメージして、ノリノリで踊っちゃいました(笑)。最後に葬祭ディレクターらしいポーズも入れているんですよ!

この作品を見ていただけると、私と同じように終活のイメージが変わると思います。年齢問わず楽しめる作品ですので、ご家族で見てもらえるとうれしいですね。

●自然と野菜が大好きに!トマト鍋がお気に入り

以前は野菜が苦手だったのですが、数年前から、野菜が大好きになったんです。自分の中で何が変わったのかは分からないのですが、どの野菜もおいしくて。セロリなどクセのある野菜も食べられるようになったので、ピクルスをつくったり、普段から野菜を使って料理をしています。撮影中はどうしてもお弁当になってしまうので、家ではとくに野菜を取るように心がけています。

これからの季節、好きな野菜はトマトとなす。トマトは、そのままスープに入れて煮込んだり、炒めたり。中でもトマト鍋が好きですね。しょうがが大好きでいつもストックしていることもあり、刻みしょうがとなすをごま油でサッと炒めることも。シンプルにしょうが醤油でなすをいただくのも好きです。地方に行く機会も多く、ここ最近で印象に残っているのは、京都でいただいた水なすの浅漬け。もう一度食べたいと思うくらいおいしかったです。

グレープフルーツの香りが大好きで、ルームフレグランスはもちろん、ハンドクリームなども、選ぶのは決まって柑橘系のもの。好きな香りに包まれていると自然とリラックスできるんですよね。スプレーをシュッと一振りするだけでも気分が変わるので、楽屋でも気持ちを切り替えたい時やシーンが変わる時に香りを活用しています。

柑橘系の香りは好きなのですが、酸っぱいものは苦手。ややこしいですよね(苦笑)。グレープフルーツをはじめ、いろいろな果物をヨーグルトに混ぜて、朝食やおやつに食べるようにしています。

●プロフィル

まつした・ゆき 1983年『アイコ十六歳』で映画デビューし、88年『この胸のときめきを』に出演。89年ドラマ『オイシーのが好き!』で初主演し、『想い出にかわるまで』『29歳のクリスマス』『ナースのお仕事』『週末婚』『大奥 第一章』他、数々のドラマで活躍。主な映画出演作は『波の数だけ抱きしめて』『ナースコール』『ナースのお仕事 ザ・ムービー』『大奥』『BABY BABY BABY!』など。

●映画『お終活 再春! 人生ラプソディ』

Story:熟年夫婦の悲喜こもごも、親子の葛藤、介護の本音…。いくつになっても人生を諦めない“お終活”ファミリーたちが、痛快な笑いと胸を熱くする感動を呼び起こす。終活世代にお役立ちの最新情報も満載。

[キャスト]高畑淳子 剛力彩芽 水野勝 松下由樹 橋爪功

[脚本・監督]香月秀之 [音楽] MOKU

[挿入歌]『愛の讃歌』作曲:Margueritte Angele Monnot 訳詞:カツキヒデユキ 歌:高畑淳子

[公式サイト]https://oshu-katsu.com/2/

[配給]イオンエンターテイメント

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