【WEB独自企画】地方発　食品業界の挑戦～地域を活性化する注目の企業～

2025年3月24日更新

地域経済を支え、活性化に貢献する食品業界。日本食糧新聞社の全国9支社局が厳選した話題をご紹介します。
伝統を守りながら革新に挑戦する企業、地域貢献に力を入れる企業など、さまざまな取り組みから、地方の「今」が見えてきます。

10地域を代表するご当地食

記者コラム　地元で話題！『名古屋ハヤシ』の可能性

　日本各地に地域食、郷土食が数多く存在する。故郷の味を食べることで地元の人は日々元気をもらい、ご当地食を求める観光客が街を元気にしていることを今回のWEB企画を通じて再確認した。中部支社では名古屋めしの新定番になりそうな「名古屋ハヤシ」を取り上げた。10年前に誕生した名古屋ハヤシ、名前こそ知っていたが実はこれまで食べる機会がなかった。ただ、知れば知るほど、食べれば食べるほど、味噌煮込み、手羽先、あんかけスパなど錚々たる顔ぶれに引けを取らないグルメだと、まだ知らない人たちに自信を持っておすすめできる。名古屋ハヤシが家庭にも浸透すればいよいよ新・名古屋めしとして一気に広がるだろう。専門店ができるのを楽しみにしたい。（横山卓司）

北海道

味や文化はさまざま

　北海道のラーメンは地域ごとに特色があり、札幌味噌、旭川醤油、函館塩などが有名。寒冷地で体が温まるものが求められたため、多様なラーメンが誕生。家庭で楽しめる商品も多い。

東北

新潟

新潟　岐路に立つへぎそば

　へぎそばはフノリを使った独特の食感が特徴で、県外にもファンが多い。しかし、フノリの生産量減少が課題となっている。

長野

土産品需要をリード

　信州そばは日本三大そばの一つ。「戸隠そば」をはじめ、県内各地にそば処がある。乾麺・乾そばは内食化で需要が増加し、そば粉配合率の高い製品が人気。

静岡

量販店で幅広く展開

　静岡おでんは黒いだし汁で煮込み、青海苔やだし粉をかけて食べる。黒はんぺんは全国的にも有名。レトルト商品が量販店で広く展開されている。

中部

手羽先唐揚げ代表格

　手羽先唐揚げは名古屋めしの代表格。居酒屋チェーンだけでなく、家庭でも食べられる。まつおかの「手羽先の甘辛揚げ」はロングセラー商品。

関西

愛され続ける下町味

　神戸長田のぼっかけは、牛すじとコンニャクを甘辛く煮込んだもの。震災後に開発された「牛すじぼっかけ」や、ぼっかけ焼そばが愛されている。

中国

岡山の「えびめし」

　岡山のえびめしは、カラメルソースなどを使った独特の焼き飯。店ごとに味が異なる。アサムラサキの「えびめし」は家庭で簡単に楽しめるチャーハンの素。

四国

うどんの決め手は粉

　香川県のさぬきうどんは、絶妙な食感と風味が特徴。県産小麦「さぬきの夢」が誕生し、地域社会の連帯も生み出している。

九州

焼肉と野菜で丼物を

　佐賀県のシシリアンライスは、ご飯に焼肉と生野菜を載せ、マヨネーズをかける洋風焼肉丼。宮島醤油の焼肉たれがおいしさを引き立てる。

必食！万博グルメ

　2025年4月13日、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）が開幕する。場内の飲食店・キッチンカーで提供される必食グルメを紹介！［続きを読む］

この企業に注目　`地域を活性化する食品関連企業を紹介`

【北海道】アイビック食品　スピードで差別化図る　選ばれるオンリーワンへ

　　北海道でたれ・スープなどの製造販売を手掛ける札幌市のアイビック食品。国内でも珍しい釣具・アウトドア用品卸グループの食品会社で、そのルーツを生かして2023年9月30日、北広島市にキャンプ・フィッシング・食が融合した体験型アウトドアショップ「キャンパーズアンドアングラーズ北広島」をオープンした。［続きを読む］

2025.03.20 12908号