ヒットの兆し:日本水産「速筋タンパク」シリーズ 強力PRでブーム再燃か

水産加工 ニュース 2020.03.27 12031号 01面

日本水産が発売した「速筋タンパク」シリーズに、水産練り製品業界の注目が集まっている。良質なタンパク質であるスケソウダラのすり身を使用し、“速筋タンパク”(瞬発力を発揮する筋肉「速筋」のタンパク質)を訴求した「毎日食べよう速筋タンパク かまぼこスティック」(60g×2本入)=写真=や「同 ちくわ」など新4品・既存1品をシリーズ化した。

業界注視の背景には、18年末からのかに風味かまぼこ(かにかま)ブームがある。高タンパク・低脂肪の魚肉すり身の健康機能をTV番組が取り上げ、市場は一気に大幅拡大。メーンユーザーのシニア層以外に、主婦層や若年男女のダイエットニーズにもマッチした。以降、主力メーカーは「高タンパク食」を切り口に、かにかま以外の新商品も積極的に市場投入。ユーザーの多層化に注力する。

ここに本格参入した日本水産は、“速筋タンパク”ロゴマークを商標登録し、(1)製品100g当たり8.1g以上のタンパク質を含有(2)1食当たり4.5g以上のスケソウダラタンパク質が摂取できる–商品群を形成。“タンパク質も選ぶ時代へ”をテーマに、4月から現金が当たる消費者キャンペーンも実施する。強力なPR活動も追い風に、ブームの再燃なるか。(本宮康博)

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