ミツカングループ24年度戦略

ミツカングループ24年度戦略:中埜裕子ミツカンホールディングス代表取締役社長

調味料 特集 2024.02.28 12722号 14面
中埜裕子 ミツカンホールディングス代表取締役社長

中埜裕子 ミツカンホールディングス代表取締役社長

 2024年は中期経営計画をスタートします。未来へどんなことを実現していきたいのか、そのために、どんな会社でありたいのか、どんな価値を大切にしていくのかを考えました。1804年の創業から培ってきた歴史があり、さまざまな人の思いや言葉が多くあるため、取捨選択するのは大変難しかったですが、皆さんにより理解していただきやすいよう、シンプルな企業理念とミッション、ビジョン、バリューに整理しました。

 行きついた答えは、変わることのない二つの原点の下、実現したい思い「やがて、いのちに変わるもの。」に向かっていくこと。そのために、あるべき姿を「未来ビジョン宣言」として掲げ、「ともに」取り組む仲間をつくっていくことです。そうして100年先も「やがて、いのちに変わるもの。」を育む、変革と挑戦の企業であり続けます。

 戦略は成長、技術、人・組織 、サステナビリティの四つのテーマに取り組みます。特に人・組織にこだわり、21年の社長就任時から変えたかった思いがありました。もとからある真面目なカルチャーを生かしつつ、皆が伸び伸びと学べる組織にして変革、挑戦をしていきます。何よりもお客さまに向き合って、より良い世界をステークホルダーの方たちと作っていきます。

 成長は祖業のお酢を中心に日本食、素材の力を引き出す発酵やだしなどを中心に取り組みます。素材の力を生かすZENB事業も今まで以上に強めます。北米ではお酢はクリーニング用で伸長しており、健康需要もあると聞いています。日本食も北米、欧州で非常に広がりをみせているため、積極的に需要を獲得していきます。

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