2月商業動態、スーパー・DgSが備蓄需要で伸長

小売 統計・分析 2020.04.08 12036号 10面

経済産業省が発表した商業動態統計月報(速報)によると、スーパー、ドラッグストア(DgS)は売上げを伸ばした。うるう年による1日増と天皇誕生日で休日が増えたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い備蓄需要が高まった。

スーパーの既存店は5.3%増、とりわけ関東は7.5%増と高かった。ただ、分類別にみると食堂は7.8%減と低下した。新型コロナのマイナス影響とみられる。

ドラッグストアは店舗数が4.7%増、売上高は全店ベースで18.9%増だった。地域別では東北、関東、中部、中国が20%強の伸長率となっている。マスク・衛生用品に限らず、食品の備蓄需要も獲得している。

CVSは全店ベースで3.4%増、店舗数が微減の中で全エリアが前年を上回った。食品・非食品は4%を超える伸長となる一方、サービス関連の売上げは12%減だった。

百貨店は既存店ベースで10.5%減だった。新型コロナで遠出を控える傾向がみられたことや、インバウンド消費の減少が響いている。地域別では北海道が22%減、近畿が15.8%減と落ち込んだ。

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