サントリー食品インターナショナル、30周年「天然水」さらに磨き 人の営みに寄り添う

飲料 ニュース 2021.04.07 12211号 02面
パッケージを刷新する「サントリー天然水」をアピールする平岡雅文課長

パッケージを刷新する「サントリー天然水」をアピールする平岡雅文課長

 サントリー食品インターナショナルが展開する「サントリー天然水」ブランドが21年、発売30周年を迎える。同ブランド独自価値の水源に根差した“雪解け水のような澄み切ったおいしさ”にさらに磨きをかける。そして、生活者の喉の渇きや心を潤し、日常生活での“心の支え”として「人の営み(生きること)に寄り添うこと」をテーマに新たな活動に取り組む。生活必需品として定着浸透したミネラルウオーター(MW)だが、同ブランドは生活者にとって「なくてはならない存在」となるべく、さらなる進化を図る。

 新たな施策として、新TVCMやキャンペーン開催に加え、6日から「サントリー天然水」2Lのパッケージを刷新。同ブランドの2L製品は従来、「白色」をベースにしたラベルを採用していたが、パーソナルサイズ(550ml)のラベルで採用する「水色」へ統一する。描かれた山の背景に、澄み切った青空が広がるような「水色」を基調としたラベルへ刷新し、キャップも「水色」と、冷涼感やすがすがしさを高めている。

 取材に応じた平岡雅文ジャパン事業本部ブランド開発事業部課長は「従来の白いラベルは“生活になじむように”という目的があった。1989年比で見ると、30年間で30倍以上にMW類国内生産量は伸長と市場が拡大する中、MWと人との生活が変化してきた。高まる健康志向や多発する自然災害への備えなど、MWは生活必需品となり、インフラとして、社会や家庭へ浸透し、生活定着へのフェーズは果たせたと思う。今後は、社会不安や新たな生活様式の中での閉塞(へいそく)感に対する『解放感や気持ち良さ』の提供など、『南アルプス』『阿蘇』『奥大山』水源の大自然が有する『雪解け水のような澄み切ったおいしさ』を提供していく。“喉の渇きを潤すという飲用価値”はもちろん、人の生活に寄り添うことで“存在価値も提供するブランド”を目指していく」と語った。

 なお5月には、長野県大町市に第4の水源となる新たな生産拠点「サントリー天然水北アルプス信濃の森工場」が稼働開始予定など、安定供給の実現にも取り組む。同拠点はブランド体験の場として、地域共生の場として展開していく。

 同グループが掲げる理念「水と生きる」を体現する「天然水の森」事業活動など含め、防災意識の向上へ貢献する「防災継承プロジェクト」、赤ちゃんやその親に向けた「ファーストウォータープロジェクト」など、人の営みに寄り添い、同ブランドは生活者にとって「なくてはならない存在」としての意義を高めていく。(本吉卓也)

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