UCCグループ、「コーヒーと考えるSDGs」オンラインセミナー開催

栄秀文館長

栄秀文館長

関根理恵課長

関根理恵課長

 UCCグループのUCCコーヒーアカデミーは「コーヒーと考えるSDGs」プログラムをオンラインで開始した。同プログラムは、世界的なコーヒー需要の高まりや温暖化によるコーヒーの栽培適地の減少などから、今から30年後にはコーヒー生産量が大幅に減少するとの予測(コーヒーの2050年問題)に対し、セミナー受講者と双方向で「コーヒーとSDGs」の理解を深めるとともに、行動につなげる契機とすべく、開催していく。

 同プログラムは、無料で参加できる「入門編」(45分)、外部講師を招き、「コーヒーとSDGs」の理解をさらに深めていく「特別編」(有料・90分)からなる。「特別編」の第1回は21年12月に「気候変動とコーヒー」をテーマに実施しており、第2回「自然資本とコーヒー」(1月22日)、第3回「生産地コミュニティとコーヒー」(2月19日)など、毎回テーマを変え実施していく。また、6月からは「基礎編」が開始する予定だという。

 19日に開催したオンライン説明会で、栄秀文UCCコーヒーアカデミー学長兼UCCコーヒー博物館館長は「昨今、地球温暖化などさまざまな要因から、持続可能なコーヒーの生産活動(農業)が不可能になる『コーヒーの2050年問題』などが顕在化している。同プログラムは、その改善につなげていくことが大きな目標となる。SDGsという意識も消費者の中で認知は高まっているが、実際に何をすればよいか?不明な人が多いと思われる。コーヒーとSDGsの関わりをさらに深めてもらえるように、UCCホールディングスのサステナビリティ推進室と連携し、受講者と一緒になって考え、未来の子どもたちにおいしいコーヒーを伝えていきたい」と語った。

 加えて、関根理恵UCCホールディングスサステナビリティ推進室課長による「入門編」セミナー(体験版)が行われた。ブラジルなどの生産地での課題や課題解決を目指す同グループの取組みなどを説明した後、家庭でできる「コーヒー抽出かすの脱臭効果」を利用したSDGsの身近な実践方法を紹介した。

 関根課長は「2030年までの目標となるSDGsは現在、『行動の10年』のステージに突入している。同セミナーが日本や世界の取組みに目を向けるきっかけになり、身近なところから、実践につなげてもらえればうれしく思う」と述べた。

 詳細は、UCCコーヒーアカデミーホームページまで。(本吉卓也)

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