大塚食品、「ゼロミート」初の冷凍食品投入 「食育」含め、浸透拡大図る

冷凍食品 ニュース 2022.03.02 12369号 01面
「ゼロミート ナゲット」

「ゼロミート ナゲット」

「ゼロミート ハーブソーセージタイプ」

「ゼロミート ハーブソーセージタイプ」

学研と共同制作した学習教材「大豆ミートのひみつ」

学研と共同制作した学習教材「大豆ミートのひみつ」

 大塚食品は、大豆で作った動物性原材料不使用の市販用大豆ミート「ゼロミート」のラインアップを拡充し、タッチポイントの拡大を図る。同シリーズ初の冷凍食品「ゼロミート ナゲット」を1日から、「ゼロミート ハーブソーセージタイプ」を28日に新発売し、同シリーズの選択肢を増やす。また、学研と共同制作した小学生向け学習教材「大豆ミートのひみつ」を昨年12月末から全国の小学校や公立図書館などに寄贈しており、食育の面からも「ゼロミート」の浸透拡大に取り組む。

 新発売する「ゼロミート ナゲット」(冷凍食品)は、家庭で子どもと一緒に楽しめるやさしい味わいのプラントベースフードとして提案する。動物性原材料不使用のナゲットタイプで、植物性タンパク質が取れるのも特徴となる。家庭の冷凍庫にストックし、いつでも好みの量を食べられるように、小分けトレーを採用している。

 「ゼロミート ハーブソーセージタイプ」(フローズンチルド)はハーブとレモンの風味が楽しめ、動物性原材料不使用のハーブソーセージとなる。ヘルシー志向の大人の女性のおつまみやサラダのトッピングとして提案する。袋ごとレンジで温めてもそのままでも楽しむことができる。

 2月25日にオンラインで開催した発表会で、阿部一世製品部ゼロミート担当PMは「日本におけるプラントベースフード市場規模は約1234億円となり、一般食品に占める比率としては約0.9%と、先行する欧米諸国に比べ、今後の伸長が期待できる。しかも、『大豆ミート』は75%以上の認知を誇っており、その中の約3人に1人が『今後、食べてみたい』という意識が高いことから、今後は、トライアルが市場拡大のポイントと思われる。今回、冷凍食品カテゴリーへ参入し、売場の拡充によるタッチポイントの拡大や調理の簡便性、食シーンの明確化などで、トライアルを訴求していく」と説明した。

 タッチポイントの拡大として、小学生向け学習教材「大豆ミートのひみつ」を活用した食育への取り組みがある。阿部PMは「『ゼロミート』をはじめとする大豆ミートが、環境課題に貢献することを教育現場で知ってもらい、家庭でも食べてもらえるようなきっかけづくりを行っていく。SDGsを授業で学ぶ世代が将来の生活に選んでもらえる食材として、取り組んでいきたい」と語った。なお「業務用ゼロミート」では、3月8日からセブン&アイ・フードシステムズが運営する「デニーズ」全店舗(318店舗)で、「ゼロミートハンバーグのパワーサラダ」が提供開始される。(本吉卓也)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら