ごま油特集2024
◆ごま油特集：400億円射程も物量堅持急務 コスト環境は不透明
希少原料を使用するプレミアムオイルとしての価値訴求が問われる
高付加価値食用油の代表格であるごま油は金額ベースでの市場規模を拡大させている。中華を軸とした加熱（炒める・揚げる）用途に加え、優れた風味や健康感を生かした「生使い」や「味変」などを伸びしろに、400億円を射程圏内にとらえる規模にまで成長している。一方、世界的な需要ひっ迫や主要生産国の政情不安、円安基調などを受け、特に22年からはコスト環境が大きく悪化。安定供給のための価格改定（値上げ）を複数回実施する中、店頭価格は必然的に上昇し、物量ベースの堅持が重要課題となっている。24
