似たモノ商品徹底比較:「プロテインバー」で手軽にタンパク質

菓子 ニュース 2020.03.04 12021号 05面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント 一般化へイメージ戦略を

“プロテイン”と聞くと“特定の人が取る”というイメージは根強い。だが加齢によるけが防止や健康的な生活のため、適度な筋肉量の維持と十分な“プロテイン=タンパク質”の摂取が勧められている。そこで、今回は買い求めやすく手軽に食べられる「プロテインバー」に絞り、徹底比較した。

アンケートの回答で、タンパク質を意識的に取り始めたのは平均3.9年前とあるのに合わせたように、近年、市場にもプロテインを多く配合した食品が台頭。試食前は、「SIXPACKプロテインバー〈クランベリー味〉」が一番人気。チョコ味が多い同商品群で、〈クランベリー味〉は目を引いたようだ。次点は、「1本満足バー プロテイン・ラン ベイクドチョコ」。TVCM効果と、“RUN”に特化している商品設計が興味を集めた。

試食後のトップも同じく「SIXPACKプロテインバー」。高い配合量でありながらプロテイン独特の風味がなく、酸味が好まれた。ブロック状に成型され食べやすい点も高評価。

「matsukiyo LAB プロテインバーチョコレート」は、パフ入りの軽さや菓子のような味わいに親近感を得た人が多く次点となった。「in バー プロテイン〈ベイクドチョコ〉」は、ブランド力に伴った安心する味わいという声があった。

初めて「プロテインバー」を食べたという人が96%の今回のモニター陣。食べなかったのは「おいしくなさそう」のほか、「自分には縁のないもの」という回答がほとんど。一方で食事からタンパク質を取りたいが限度があったり、毎日一定量を取れない、という意見もあり、“特定の人”でなくてもニーズは高い。もっと気軽に手を伸ばせるようなイメージ戦略も求められているようだ。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●アサヒグループ食品「1本満足バー プロテイン・ラン〈ベイクドチョコ〉」

▽発売日=19年12月2日、全国CVS限定▽内容量=1本46g▽価格=OP▽商品特徴=健康食品。「1本満足バー プロテイン・ラン」シリーズ。程よく甘いチョコの味わい。プロテイン10g、5種のビタミン、9種の必須アミノ酸、ミネラル4種を配合。

●マツモトキヨシホールディングス「matsukiyo LAB プロテインバーチョコレート」

▽発売日=19年10月、全国マツモトキヨシ店舗▽内容量=1本36g▽価格=138円(税込み)▽商品特徴=健康食品。「matsukiyo LAB」シリーズ。管理栄養士推奨のプロテインバー。プロテイン15g含有、チョコレート味。運動をする人、アスリートに好適。

●UHA味覚糖「SIXPACK プロテインバー〈クランベリー味〉」

▽発売日=19年11月22日、同社通販▽内容量=1本40g▽価格=300円▽商品特徴=健康食品。「SIXPACK プロテインバー」シリーズ。クランベリーの甘酸っぱくフルーティーな風味。プロテイン20g、脂質4g、糖質5g、食物繊維6gを配合。

●森永製菓「in バー プロテイン〈ベイクドチョコ〉」

▽発売日=19年10月下旬、全国▽内容量=1本43g▽価格=150円(税別)▽商品特徴=健康食品。「inバー プロテイン」シリーズ。焼きチョコタイプでアーモンド入りのため食べ応えがある。プロテイン15g配合。タンパク質の働きに必要なビタミンB群(7種類)添加。

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