似たモノ商品徹底比較:変わり種たれ納豆 実は相性抜群、エンタメ感も

農産加工 ニュース 2021.08.06 12272号 08面

 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 全国納豆協同組合連合会(納豆連)によると、業務用を含めた20年の納豆の市場規模は、前年比8.3%増の2711億円と拡大している(本紙21年3月24日付)。いまだ新たな摂取効果が発表され続ける食品“納豆”だが、今回はちょっと意外な組み合わせの『変わり種たれ納豆』を徹底比較した。豆の大きさに関しては、大粒や小粒、ひきわりと選択肢があったが、タレは“おまけ”扱いであったことは否めない。しかし、ここにきてタレにももっと自由な発想があってもよいという流れが生まれているようだ。

 試食前は「金のつぶ 辛くて旨い濃厚四川麻婆タレで食べる美味~い極小粒納豆」(Mizkan)が一番人気。自宅では試さない新しい組み合わせに注目が集まった。次点は「つゆたっぷり納豆」(タカノフーズ)で、だしへの期待と“つゆだく”が食べやすそうと興味を集めた。

 試食後も「辛くて旨い濃厚四川麻婆タレ…」が一番人気。シビ辛な味わいが斬新で癖になると高評価。2位は「つゆたっぷり納豆」で、多めのたれが豆をしっとりさせ食べやすいと評価された。また「鯛だし風たれ付極小粒納豆」(太子食品工業)は、優しい風味のたれが納豆ファンに好まれた。「スパイシーカレー納豆」(ヤマダフーズ)は、別添のカレーパウダーの本格さが好評であった。

 『変わり種たれ納豆』は、納豆が苦手な人でも食べやすくなるだろうが“納豆本来の味がしなくなる”という感想が占めた。一方、「どんなたれがあれば食べてみたいか」という問いには、普段は決まった食べ方をし、イベント感覚で変えたいという声もある。小袋ドレッシングのようなバラ売りたれやアソートで、納豆でエンタメ感を楽しむこともできそうだ。

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 詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

 ▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/

 ●太子食品工業「鯛だし風たれ付極小粒納豆」

 ▽発売日=5月31日、全国▽価格/内容=128円/45g×3▽商品特徴=納豆。品のよい鯛だしの風味に昆布のうまみを加え、上品な味わいに仕上げた。たいだしの豊かな味わいが納豆に好適。

 ●タカノフーズ「つゆたっぷり納豆」

 ▽発売日=20年1月、全国▽価格/内容=182円(税別)/40g×3▽商品特徴=納豆。7種類のだし素材を使用し、たっぷりつゆでさらりと食べられる。だしに薄口醤油を合わせた“かさねだし”で、マイルドながらも重層的な味わい。

 ●Mizkan「金のつぶ 辛くて旨い濃厚四川麻婆タレで食べる美味~い極小粒納豆」

 ▽発売日=3月1日、全国(北海道・九州・沖縄除く)▽価格/内容=203円(税込み)/40g×3▽商品特徴=納豆。「金のつぶ ご飯に合う濃厚タレ」シリーズ。たれは、豆板醤、唐辛子、花椒(ホアジャオ)油などに鶏がらベースのだしを合わせ、黒コショウを利かせた刺激的な味わい。

 ●ヤマダフーズ「スパイシーカレー納豆」

 ▽発売日=3月1日関東、8日東北▽価格/内容=OP/40g×3▽商品特徴=納豆。30種類以上のスパイスとハーブを使用したカレーパウダー付き(別添)。カツオと昆布だしが効いたたれと合わせ、カレーそばのような味わいが楽しめる。

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