『カーネル・サンダース』藤本義一著
「白い上下のスーツにステッキ姿、温和な笑みを浮かべながら店の前に立っている老紳士の人形」といえば、誰もがケンタッキー・フライド・チキンの創始者であるカーネル・サンダースを思い浮かべることだろう。 日本の年金にあたるソーシャル・セキュリティ・チェックの毎月の支給額がわずか一〇五ドルと知ったとき、彼は「まだ自分に残されている選択が他にはないか」と探し始め、年金生活を捨て、事業を興し、フランチャイズ制度を初めて確立し、世界的企業にまで発展させた偉大な人物であ
「白い上下のスーツにステッキ姿、温和な笑みを浮かべながら店の前に立っている老紳士の人形」といえば、誰もがケンタッキー・フライド・チキンの創始者であるカーネル・サンダースを思い浮かべることだろう。 日本の年金にあたるソーシャル・セキュリティ・チェックの毎月の支給額がわずか一〇五ドルと知ったとき、彼は「まだ自分に残されている選択が他にはないか」と探し始め、年金生活を捨て、事業を興し、フランチャイズ制度を初めて確立し、世界的企業にまで発展させた偉大な人物であ