食品ヒット大賞特集:ロングセラー賞=とり釜めしの素(丸美屋食品工業)
レトルトタイプの釜飯の素・炊き込みご飯の素は家庭で手軽に作れる和食のごちそうメニューとして幅広い層に親しまれている。現在の国内市場は一五〇億円規模(常温タイプ)を形成するとされるが、そのルーツは丸美屋食品工業(株)が昭和45年に発売した「とり釜めしの素」にある。レトルト技術を使った業界初の本格的な釜飯の素としてヒット、その後の市場拡大に大きな役割を果たした。単品の販売額は年間二〇億円と競合品を大きくリードし、発売後三〇年以上が過ぎた現在も市場をけん引するロングセラー商品だ。