スパイスを使用したメニューは着実に広がっている(写真は魯肉飯〈ルーローハン〉)
スパイス市場は家庭用、業務・加工用ともに原材料高に伴う価格改定がある程度進んだことで市場は全体として堅調に推移している。家庭用では、エスビー食品、ハウス食品ともに小容量タイプの製品を投入したことで市場に新たな動きが起こることが期待される。また業務用市場では、外食産業の回復でその傾向がより鮮明になっている。一方で、原料は全体として高止まり傾向が続く。これに産地の地政学的なリスクが加わったことで、最近は一部のスパイスで産地の多角化が進んでいる。原材料高に加え、消費者の節約志向と