国連WFP協会、トルコ・シリア地震支援募金を開始
国連WFP協会(安藤宏基会長)は7日、トルコ・シリア地震緊急支援募金を開始した。6日に発生したトルコ・シリア地震に対して国連WFPが支援を開始することから、同協会は広く寄付を募り支援していく。トルコでは歴史的な大災害となる恐れがあり、シリアについては紛争で多くの人びとが家を追われて国際的な人道支援が命綱となっている状況下での災害だ。国連WFP協会・鈴木邦夫事務局長は、「今回の地震被害により、もとより脆弱な立場にいる多くの人が、さらなる困難に襲われる状況となる。一刻も早く一人でも多くの命を救いたい」と協力を呼び掛けた。
トルコとシリアの国境沿いで6日、マグニチュード7.8の地震が発生し、数千人の死者と多くの負傷者を出ているという。国連WFPは、大地震による現地の状況を注視するとともに、両国の被災者に対して緊急支援能力と専門性を生かした支援を行う予定だ。
地震の被害はシリアでの紛争で荒廃した地域にも及び、世界最大の難民受け入れ国であるトルコでは、国連WFPは政府とトルコ赤新月社と緊密に連携し、食料・生計支援を行っている。シリアの地震被災地は、すでに12年にわたる紛争の大きな影響を受けている。国連WFPがシリアで食料支援を提供している560万人のうち140万人は北西部に住んでいる。何百万人ものシリアの人びとは、トルコから人道支援物資を提供する国連による越境支援に頼っている状況だ。国連WFPはトルコでは12年から、シリアでは1964年から活動を続けている。(宇津木宏昌)
▽寄付URL=https://www.jawfp.org/oneshot?btn=EM04▽電話=0120・496・819