業界TOPICS:冷凍自販機の場所がわかる「ど冷えもんGO」新登場!

2022.06.06 520号 06面
設置場所、販売商品などがわかるアプリ「ど冷えもん GO」(画像はイメージ)

設置場所、販売商品などがわかるアプリ「ど冷えもん GO」(画像はイメージ)

本社ショールームには毎日「ど冷えもん」目当ての来客がある

本社ショールームには毎日「ど冷えもん」目当ての来客がある

 冷凍自動販売機「ど冷(ひ)えもん」を販売するサンデン・リテールシステムはこのほど、スマートフォン専用アプリ「ど冷えもんGO」をリリースした。「ど冷えもん」は、上半期(2021年4~9月)だけで販売台数は1000台を超え、自販機業界では異例の大ヒットを飛ばし、現在も毎日のように問い合わせがある。TVなどでも紹介され、消費者からは「どこに設置されているのか?」「どんな商品が購入できるのか?」という声が多く寄せられている。

 その声に応えて開発されたのが「ど冷えもんGO」だ。アプリから「エリア検索」「商品カテゴリー検索」などさまざまな情報を入手することができる。

 「ど冷えもんGO」登場の背景は、「ど冷えもん」が消費者に一つの業態として認識されていることがある。マルチストック方式のためさまざまな容器形状の商品の販売が可能で、ギョウザ、ラーメンというおなじみの商品からBBQ用の精肉、そして中にはガチャガチャ方式で何が出てくるかお楽しみというタイプもある。飲料では月販5万円を売り上げれば大成功、という自販機の業界で、販売商品によっては月販150万円を超えている所もあるという。この大ヒットを受け、グルメサイトの自販機版といったアプリが必要になったというわけだ。

 「ど冷えもん」の開発は2019年にスタート、コロナ禍の飲食店支援のため前倒しで21年1月に販売。1号機は業務用にギョウザの製造・販売を行っていた会社が、コロナ禍による飲食店の休業などで納入先が失われてしまったため直売所の店頭に設置した。その後、マスコミにも取り上げられ、想定以上の売上げを上げた。徐々に製麺所など飲食店への納入業者から個人店と広がり、最近では大手チェーン店での導入も進んでいる。コールドチェーン事業部・吉川浩生課長は「夜間に一定の売上げが見込めることが実証されたのが大きい」とチェーン店導入の理由を語っている。

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