お店招待席 「横浜にんにく家」宇田川店 驚きのボリュームと味
レゲエが流れる無国籍風の店内で、ボリュームたっぷりのガーリックメニューを楽しむ。ニンニク好きが集まるにぎやかなレストラン「横浜にんにく家」をのぞいてみた。
横浜にんにく家は、横浜に本店を置くチェーン店でこの店はその二号店にあたる。渋谷公園通りから少し外れた東急ハンズ向かいのビルの地下一階、一見探しづらい立地条件にあるにもかかわらず「明日のことを気にしない」ニンニク好きで毎晩遅くまでにぎわっている。
「特ににおいに対する対策はとっていませんが、リピーターや口コミ客が多いのは、ニンニク好きが増えてきている証拠。ガーリック好きな外人さんもよくいらっしゃいます」という店長の宇野さん。会社帰りのサラリーマンやOLらをターゲットに「素材を生かしたにんにく家」を目指す。
ランチ(日替わりメニュー七〇〇円)営業もしているが、メーンはやはり夜のグルメタイム。五〇種類以上のガーリックメニューは、もちろんすべてにニンニクが使われており、興味が引かれるものばかり。カウンターに沿ってオープンキッチンになった厨房では、目の前にぶらさがった袋の中のニンニクが次々に調理されていく。一日に使用するニンニクの量は平日でも五キログラム、週末は一〇キログラム以上にもなるという。
料理を前に驚くのはそのボリューム。「とにかく量が多いので、お客様が注文しすぎないようあらかじめアドバイスを差し上げるようにしています」と、店長自ら認めてしまうボリュームある大皿料理が、決して広くはない店内のテーブルを埋める。
アルコールは、カクテル、サワー、ワインなど豊富に取りそろえているが、人気は世界各地のびんビール。コロナと黒ビールのハーフ&ハーフ(ネグラモデロ)や朝鮮ニンジン入りの珍しいビール(ニュートレシャンビール)などが六〇〇~七〇〇円で味わえる。
比較的若いスタッフが多いこの店のイメージにピッタリなのが、ダンガリーシャツにジーンズといったラフなスタイルのユニホーム。「お客様と近い感じで接することができるように」ということで考案された。
“ニンニクを感じさせない元気づくしのフルコース”がお勧めだ。
横浜にんにく家
宇田川店
〈創業〉平成7年10月
〈所在地〉東京都渋谷区宇田川町三六‐二、ノア渋谷ビルB1F、Tel03・3462・2400
〈営業時間〉ランチ午前11時30分~午後2時、ディナー午後5時~午前0時(ラストオーダー午後10時40分、ドリンクは午後11時15分まで)休日なし
〈店舗面積・席数〉二五坪・四〇席
〈従業員数〉社員三人、アルバイト一二人(昼夜入れ代わり)
〈客単価〉二五〇〇円(ディナータイム)
〈一日来店客数〉平日一四〇人、週末二〇〇人
〈客層〉サラリーマン、OL、カップルがほとんどだが、ボリュームある料理目当ての男性客も多い。
〈売上高〉月七五〇万円
大勢で料理楽しみたい
「前から気になっていたお店なんです」というお二人は大のニンニク好き。「雰囲気もかわいくてお料理もおいしい」と廣尾玲伊子さん(写真左)。「このボリュームにはビックリ。大勢で来てもっといろいろな種類のお料理に挑戦したい」とは高柳陽子さん(同右)。次回の計画を立て始めている。
★カルビニンニクステーキ(ジューシーなカルビと細かく刻んだニンニク、赤唐辛子を炒めたスタミナ料理)…………… 1,200円
★ガーリックきのこライス(大皿からあふれんばかりのピラフは、4種のキノコ入りでボリュームタップリ)……………… 800円
★ガーリックトマトスーパー(丸ごと一個の湯むきトマトと野菜をふんだんに使ったスーパーなサラダ)…………………… 800円
★ニンニク盛合わせ(素揚げ、スライス揚げ、醤油漬け、塩ゆでの4種のニンニクは、見た目とは違い独特のにおいもない)…600円
★魚介ガーリックトースト(厚く切ったフランスパンの上にオリーブオイルで炒めた玉ネギとニンニク、ホタテ、エビ、イカが山盛り)……………………………………650円