名古屋版 あんな店こんな店:ワイン専門店「ふじみ家」

1997.04.21 125号 18面

JR「大曽根」駅を降りて少し歩くと、レンガづくりの三角屋根のしゃれた建物が見える。それがワイン専門店「ふじみ家」。平成元年、ワイン歴二〇年の丹羽栄治さんが始めた、輸入ワインのみを扱うこだわりの店だ。

彼のワイン選びの基準は、海外の価格と国内の価格が離れていないことと、作柄に影響を受けるため毎年おなじ品揃えはせず、作り手本意で選ぶということ。「テレビの料理番組や円高で安くワインが飲めるようになった影響か、最近お客さんが増えて」(丹羽さん)きた。その大半が女性で、レストラン関係者も多い。どんなシーンで飲むのか料理とのマッチングなど、店に来る客には自分の経験と知識のすべてを伝えアドバイスする。

仕入れは直接輸入業者から。「海外から時間かけて運んでいるうちに味は変わりやすい。日本で開栓した時の味で決めたい」と、輸入元から商品を選べる権利を持つメリットを大切にする。

建物の二階に多目的ホールを設け月一度「ふじみ家ワイン会」を開く。一人では買えないワインをみんなで飲もうという趣旨。参加費六〇〇〇円、定員二二、三人。ほかにも不定期でさまざまな企画が催される。

◆「ふじみ家」(電話052・914・0345)=定休日水曜、第三火曜、営業時間午前10時~午後10時

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら