業界ルーキー(3)彩季・平岡純也さん 家でも仕込の練習
東京は六本木にあるフランス料理「彩季」の平岡純也さんは、静岡県出身の一八歳。半年前に業界入りしたばかり。
「子供のころから料理が好きで、フランス料理にあこがれていました」というのが志望の動機。現在は、野菜類の皮むきや魚のうろこ取りといったことを主な仕事に修業中の身だ。
勤務時間は午後2時~午前4時。週一の休みで仕事以外はほとんど寝ているというハードな生活だが、「三〇歳までに独立するという目標があるからがんばれます」と充実感に満ちている。
そのための貯金も入店以来しっかりと継続。というよりも給料を使うひまがないほど忙しいらしい。
そんな平岡さんの現在の課題は仕込みを素早く完璧にこなすこと。
「家での食事づくりを仕込みの練習に充てています。野菜を切り刻む練習が多いので、食事は自然にヘルシー志向となりますね」という。
長時間労働に耐える秘訣もこのヘルシー志向にあるとか。
仕込みの関門を突破したら「次は話題になっているレストランの食べ歩きをしたい」とのこと。
二〇代はとにかく勉強の期間。前向きな平岡さんの独立が楽しみである。
◆「彩季」=東京都港区六本木七-八-二五、永谷リュード六本木一階、電話03・3401・4137、営業時間午後6時~午前3時