うまいぞ!地の野菜(10)宮城県、京進出に望み託す

1998.11.02 165号 12面

宮城県は東北地方の東南部、太平洋側に位置し、東西四七キロメートル、南北一三〇キロメートル、総面積七二八五・三八平方キロメートル。

西部一帯は一五〇〇m以上の標高を有する奥羽山脈が連なり、北東部には北上高地、南部に阿武隈高地が走る。これら山々からは標高一〇〇m前後の里山と呼ばれる丘陵地帯が広く分布し、間には北上川、鳴瀬川、名取川、阿武隈川により形成された東北一の面積を誇る沖積平野が広がる。

太平洋◆企業目も岸部は、牡鹿半島を境に北は複雑なリアス式海岸が続き、南は平坦な砂浜海岸。気候は東北地方としては比較的温暖で、降雪量が少ないのが特徴。

耕地面積は全国八位の一四万四一〇〇ヘクタール、そのうち田は一一万六三〇〇ヘクタール、畑は二万七八〇〇ヘクタール。

県人口は全国第一五位の二三五万一一三三人、農家人口は三八万九九四〇人で農家戸数は九万一二五〇戸。

農業粗生産額全国一七位の二六五〇億円、うちコメが全国第五位の一四三四億円、野菜が二八位の三〇二億円、果実が二八億円などと続く。

生産された野菜の出荷先は仙台市中央卸売市場を中心とした県内市場が九〇%、県外市場は一〇%と圧倒的に県内市場。

県外の主な出荷先は京浜、東北、北海道。東京都中央卸売市場での出荷量は六〇五〇t。これは県産シェアの一%と僅少ではあるが、モロキュウリは第一位、セリ二位、ソラ豆が三位と市場では高い地位を占め、今後、この方面への進出が期待されている。

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