第3回受賞商品・中華部門:有紀食品=XO醤
いまや定番調味料であるXO醤。日本ではバブルのころ、香港でグルメを堪能した旅行客らが免税店のXO醤に殺到。こうした人気を背景に、有紀食品は平成3年、国内初のXO醤販売に乗り出した。
もともとXO醤は、香港ペニンシュラホテルのレストランのシェフが作ったのが始まりとされる。貝柱、エビの卵、唐辛子などの素材を高級ブランデーXOと油だけで熟成させた調味料の逸品だ。
有紀食品の製品はペースト状のため、炒め物の際のざらつき感がなく、素材へのなじみやすさ、ほかの調味料と合わせやすいという利点がある。
この使い勝手のよさも評価を得ているほか、二〇種類以上にも及ぶ材料を調合したさわやかな辛さとうまみ、コストの点でも満足度が高い。
XO醤は少量加えるだけで料理に高級感がプラスされるため、中華にとどまらず、和食や西洋料理へも浸透中だ。