第4回業務用加工食品ヒット賞・中華:富士食品工業=Oh!Hot.
●チキンのアンダルシア風ソテー
■作り方/鶏もも肉に塩、コショウをし、ニンニクとオリーブ油でソテーし、「Oh!Hot.」と白ワインで蒸して火を通す。ピールドトマトを加え、味を調える。エリンギのソテーと半分に開いたアスパラを飾る。煮込んだ鶏もも肉とトマトを盛りつける。
■ポイント/鶏肉の代わりに白身魚のソテーもよい。
●オリジナル生春巻き
■作り方/ライスペーパーは水に通し戻しておく。小エビ、菜の花をゆでる。ボウルに小エビ、黄ニラ、菜の花、砕いたピーナッツ、ナンプラー、「Oh!Hot.」を入れて、よくかき混ぜる。これをライスペーパーに包んで巻く。
■ポイント/揚げ春巻きでも「Oh!Hot.」の生唐辛子風味が楽しめる。
●スーラータン(酸辣湯)
■作り方/長ネギ、椎茸を炒める。中華スープ、「Oh!Hot.」、老酒を加え合わせて煮上げ、アクをとり、塩、コショウする。干しエビ、豆腐を加えて煮上げ、水溶き片栗粉でつなぐ。溶き卵を散らす。仕上げに酢と香菜を散らす。
■ポイント/ほのかな酸味とストレートな辛みがマッチ。酸辣湯麺にも合う。
●豚味噌ピリ辛丼
■作り方/豚肉にショウガ汁をかける。味噌焼き肉のたれと「Oh!Hot.」を混ぜ、合わせたれとする。玉ネギ、ピーマンを炒めて取り出し、豚肉を炒め、たれをからめて野菜を戻す。白飯を盛り、レタスをのせ、焼き肉、野菜を盛合わせる。
■ポイント/味噌ベースのたれと相性抜群の「Oh!Hot.」。
○初のフレッシュな生唐辛子
富士食品工業(株)が二一世紀に向けて新しい食文化の創造を企画した大型業務用商材として開発したのが、粗びき生唐辛子使用の香味調味料「Oh!Hot.」。今年1月から全国発売されて、アッという間に外食産業を席巻してヒット商品になった。
「Oh!Hot.」は、従来の唐辛子を使用した香辛料とは一線を画した商品。生唐辛子をフレッシュな状態で半ペースト状にした日本で初めての香味調味料。生唐辛子ならではの刺激的な辛さに加え、色鮮やかで香り豊かなのが特徴となっている。
辛みはシャープだが、乾燥唐辛子に比べてヒリヒリするきつい後味がなく、唐辛子本来の香りと風味をそのまま楽しめる。また、見た目にも鮮やかで食欲をそそる色味に仕上げられている。他の唐辛子製品に比べて加工度が低いので、中華、エスニック、韓国、日本料理、イタリアンなど、あらゆるジャンルの料理にマッチし、本来の味を損なうことなくそれぞれの味の特性を十分に引き立ててくれる。
用途としても幅広く、クッキングユースとしては、素材の持ち味を生かし、ピリッとしたうまさに仕上げることができる。また調理の段階で料理に奥行きをもたせる隠し味としても利用できる。
テーブルユースとしては、そのまま使えて辛みだけでなく、うまみを増加させる。味をピリッと引きしめる豆板醤やホットソース、七味唐辛子などの既存製品の上位代替品としても利用できるという新しいタイプの調味料である。
同社の松倉史雄社長が、日本では普及していない生唐辛子に着目して、日本人の好みに合うよう改良を重ね、いまだかつてない香味料の開発に成功したもので、着想から完成まで三年余りの歳月をかけた世界的にも比類なき逸品である。
原材料は生唐辛子、ニンニク、食塩、酢、酒精。特に唐辛子原料は厳選されたタイ産のブリックキヌー種を使用している。製品特徴のフレッシュな香り、鮮やかな色彩、シャープな辛さをいかに残すかということに心を配り、独自の殺菌技術によってそれを可能にした。
業種・業態を問わず幅広く使用できるため(1)おいしい辛さによる食欲増進は、店の売上げに大きく貢献(2)他店と異なる人気メニューの創作に活用できる(3)生のうまみが料理を一段とグレードアップさせる(4)調理用、卓上用両方の使い方が可能、といったことがポイントとしてあげられる。