宅配特集:三輪ジャイロから二輪のギアへ、車両見直しでコスト削減

2001.11.05 239号 2面

価格下落でビッグセールスが困難な宅配ピザ業態は、利益確保のためコスト見直しが急ピッチで進んでいる。

とりわけ車両変更によるデリバリーコストの削減が顕著だ。車両価格、メンテナンス、償却期間などのコスト削減を目的に、三輪のジャイロ(ホンダ)を二輪のギア(ヤマハ)に代替するケースが多い。

A社は、直営店の新規車両をすべてギアに変更。B社は、ギアの導入率を現状の1割弱から2割台に引き上げ、二輪と三輪の性能比較を本格的に始める。西日本エリアで二輪比率が高いC社は、ギア導入1号店が使用7年目に突入し、耐久性に手応えを得ている。D社は、都内の新規2店舗に全台ギアを導入。コスト見直しに関しては車両変更一色だ。

「宅配後発のすし業態は、ほとんどが二輪を採用。ピザ業態でも二輪が3割を超えた模様」(ピザ等宅配業交通安全管理協議会・大崎隆三事務局長)。

二輪の勢力拡大は今後も続きそうだ。

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