地域ルポ 池袋・サンシャイン60通り 長さ200m、ファストフード店が集客

1993.03.15 24号 1面

池袋は東口と西口をよく間違える。東武が西口に、西武が東口にとちぐはぐになっているばかりではない。JR、私鉄、地下鉄が乗り入れる日本有数の一大ターミナルであるため、通勤、通学、買い物客、一般来街者が入り交じって毎日が大混雑の状態であるので、地上に出るまでがひと苦労する。

加えて都市機能としての動線が明確でなく、より日本的にファジーな状態であるので、いつ行っても迷い子にさせられて、お目当ての地上に出ていくのは容易ではない。しかし、巨大な西武デパートがある東口広場に出れば、目的の「サンシャイン60通り」は近い。

東口から直線距離にして約三〇〇mくらい。サンシャイン60通りは文字どおりに、例のノッポビルのサンシャイン60に行く着くので、その名がついている。

駅前の大通り(グリーン大通り)からほぼ直角に、東方向に通りが走っているのでよくわかる。通りの長さは約二〇〇m。一見すると渋谷のセンター街に似ている。通りの入口、左角にロッテリアがあって、日曜日の午前11時前というのに、すでに若い人たちが集まってハンバーガーを食している。

いかにも若者の街という印象であるが、この通りは渋谷センター街同様に、ファーストフードショップが多く、それだけに若者を多く吸引する要素になっている。

ファーストフードはロッテリアをはじめとして、森永ラブ、ウェンディーズ、マクドナルドなどのハンバーガーチェーン、マクドナルドはサンシャイン通りの近接地三越デパート側に位置しているのであるが、このほかにはピザのシェーキーズ、ケンタッキーフライドチキン、牛丼の松屋などがあり、若者の街の集客ツールとしての機能を発揮している。

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