エバラ食品工業「ラーメン百景」大型新製品2品:宮本荘三レシピ

2003.10.06 276号 3面

◆辣し味噌つけ麺温野菜添え

■材料 豚がら仕立て味噌味(六〇ミリリットル)、がらスープまたは湯(三五〇ミリリットル)、キャベツ(六〇g)、キクラゲ(一〇g)、ホウレンソウ(二〇g)、長ネギ(二〇g)、ニンジン(二〇g)、中華麺(一玉・一四〇g)、調味料(豆板醤、甜麺醤・各適宜)

■作り方 (1)豚がら仕立て味噌味に調味料を加え、つけだれとする。(2)キャベツ、長ネギ、ニンジン、ホウレンソウ、キクラゲは別々にボイルする。(3)器の周りに(2)を彩りよくならべる。(4)ボイルした中華麺を器の中央に盛る。(5)(4)を(1)、薬味、黒酢とともに提供する。

■ポイント 豚がら仕立て味噌味に豆板醤と甜麺醤を加えると風味が際立ち、本格的な中華の味になる。薬味として黒酢とおろしニンニクを添えるのがポイント。たれに飽きたら薬味を加えて味を変えることができる。最後にがらスープを提供しそば湯感覚で飲んでもらうのも一法。

◆スタミナもやし味噌ラーメン

■材料 豚がら仕立て味噌味(六〇ミリリットル)、がらスープまたは湯(三六〇ミリリットル)、チャーシュー(角切り・二〇g)、豚ひき肉(二〇g)、キムチ(二〇g)、ニンニクチップ(五g)、モヤシ(一〇〇g)、長ネギ(一〇g)、ニラ(一〇g)、中華麺(一玉・一四〇g)、ネギ油(適宜)、調味料(豆板醤、ニンニクみじん、醤油、砂糖、酒、ネギ油、ごま油・各適宜)

■作り方 (1)鍋にネギ油を熱し、豚ひき肉、チャーシュー、キムチを炒め、調味料をからめる。(2)ボイルしたモヤシ、長ネギ、ニラと混ぜ合わせる。(3)(1)と(2)を混ぜ合わせる。(4)豚がら仕立て味噌味を器に入れ、がらスープまたは湯で割る。(5)ゆでた中華麺を器に入れ、(3)をのせ、ニンニクチップを散らす。(6)熱したネギ油をかけて香り付けする。

■ポイント 揚げニンニクの香りとボリュームたっぷりのモヤシと豚肉塊が見るからにスタミナを訴求。寒い日に食べたい身体の暖まるラーメンをイメージさせる。冬場の一押しメニューに。

◆キノコ入り高菜あんかけラーメン

■材料 鶏がら仕立て醤油味(四五ミリリットル)、がらスープまたは湯(三六〇ミリリットル)、高菜漬け(二〇g)、キクラゲ(五g)、シメジ(一〇g)、マイタケ(一〇g)、長ネギ(一〇g)、中華麺(一玉・一四〇g)、ごま油(適宜)、水溶き片栗粉(適宜)、調味料(砂糖、醤油、コショウ、ネギ油、がらスープ、水溶き片栗粉・各適宜)

■作り方 (1)鍋にネギ油を熱し、高菜漬け、長ネギ細切り、キクラゲ、シメジ、マイタケの順に入れて炒め、調味料で味付けし、水溶き片栗粉でトロミをつける。(2)鶏がら仕立て醤油味を器に入れ、がらスープまたは湯で割る。(3)ゆでた中華麺を器に入れ、(1)をかける。

■ポイント 高菜とキノコをたっぷりと使うことで、ヘルシーイメージと高級感を強く訴求。「鶏がら仕立て醤油味」のあっさり味、高菜の香りとさっぱりとした味が食欲をそそる。女性や高齢者向けに最適。

◆辣し香りモヤシとろろラーメン

■材料 鶏がら仕立て醤油味(四五ミリリットル)、がらスープまたは湯(三六〇ミリリットル)、モヤシ(一〇〇g)、豚肉(三〇g)、長ネギ(二〇g)、山芋(三〇g)、全卵(一〇g)、中華麺(一玉・一四〇g)、ごま油(適宜)、ニンニク(適宜)、調味料(醤油、豆板醤、がらスープ、もろ味噌、砂糖、酒・各適宜)

■作り方 (1)鍋にネギ油を熱し、豚肉、長ネギ、ニンニクスライスを炒め、調味料で味付けし、すりおろした山芋、全卵を加えてトロミづけする。(2)鶏がら仕立て醤油味を器に入れ、がらスープまたは湯で割る。(3)ゆでた中華麺を器に入れ、ボイルしたモヤシをたっぷりのせ、(1)をかける。

■ポイント 栄養豊富なモヤシとトロロを具に使うことで、ヘルシー感をアピール。辛すぎず、サッパリすぎない絶妙な味のバランスが魅力。豚塊のボリューム感が男性客の好感を呼ぶ。

◇宮本荘三ヒルトン東京ベイ・中国料理「王朝」料理長のコメント

「鶏がら仕立て醤油味」と「豚がら仕立て味噌味」は、どちらも完成度が高いうえに、味がやわらかくクセがないのが良いですね。味の芯がしっかりしているわりに、ほかの素材の持ち味を邪魔しないので、いろいろな食材や調味料と組み合わせることができます。お湯割りでも十分ですが、工夫次第で付加価値アップのメニュー開発は自由自在ですね。

例えば、「鶏がら仕立て醤油味」にはさっぱりとした風味があります。トッピング具材に野菜をたっぷり使って、その香りと食感を生かせば、手軽にヘルシー訴求できます。

「豚がら仕立て味噌味」は、味噌の香りが豊かでとてもおいしい。そのままでも十分、専門店の味として通用する完成度だと思います。さらに甜面醤や豆板醤を加えてアレンジすれば、いっそう味わいが引き立ち、高級感あふれる中華そばにグレードアップすることができます。また、濃いめに割って「つけ麺」のたれに応用するのも面白いですね。

どちらも完成度が高くアレンジも手軽。トッピング具材や隠し味にオリジナリティーを発揮したくなる製品だと思います。

◆横顔

宮本荘三(みやもと・しょうぞう)=ヒルトン東京ベイ・中国料理「王朝」料理長。昭和27年北海道生まれ。中学卒業と同時に集団就職で上京。皮切りの新宿「美華」で三年間ラーメンの出前持ちの後、小田急ハルク「豪華」、銀座「東京飯店」、旧・東京ヒルトン「星ケ岡」、新宿・東京ヒルトン「王朝」を経ながらポジションアップし現職に至る。中国料理世界選抜コンクール銀賞、TVチャンピオン中国料理大会三連覇など、実力・人気ともにトップを走る。

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