名古屋版:木曽路、「じゃんじゃん亭」を一新 専門性強め店舗展開

2004.01.15 279号 27面

中部地区最大手の外食チェーン(株)木曽路は昨年の12月12日、炭火焼肉「じゃんじゃん亭・滝の水店」をオープンした。この店は8月に平針で素材屋を業態変換させ新たなコンセプトで立て直した新タイプのじゃんじゃん亭で、その第二弾となる。付近は同業態である焼き肉店も数多くあるロードサイド。今回の店舗で一四店舗目となる。席数一八〇の大型店舗で、内外装とも既存の店舗と比べ、家族客中心の店から若者グループやカップル向けの店舗へと大幅な変更を行った。

広いスペースは個室に分けられ、さまざまなタイプの席が用意される。テーブル席や掘りごたつ式の小上がり席など、これまでのFF形態の店づくりとは一線を画す。

しかし価格はあくまで低価格路線を保ち、客単価二二〇〇~二三〇〇円としている。メニューも大幅にリニューアルされ、岡崎八丁味噌にさまざまな香辛料を練り込んだたれを使った「味噌カルビ」(四八〇円)や、何種類もの韓国産の唐辛子と香辛料がブレンドされた辛い醤(ジャン)に漬けこんだ「醤カルビ」(四八〇円)、サンチュを株ごと使った「株ごとサンチュ」(三九〇円)など、メニュー構成にもさまざまな工夫がほどこされている。

宴会用の席以外は七輪を使い炭火で焼き肉を楽しむことができ、より専門店性を重視している。「焼き肉店にとって煙の演出も非常に大事な要素であり、炭で焼くとやっぱりおいしい。郊外店であっても雰囲気を大切にし、なおかつ低価格で楽しめる店にしていきたいですね。ドリンクバーも併設し、一八〇円で提供するので家族からカップルまで十分楽しめます」(土屋純一部長)と、既存のじゃんじゃん亭がさらにパワーアップしたといえる。

この店は月商一三〇〇万円を目標とし、今後は名古屋の都心を中心に出店計画をしている。

「やはり勢いづくのは低価格の大衆向けの店。今後は幹線通り沿いを軸に中部地区で地盤をつくり、コンセプトを固める。より一層知名度を上げていき、今後は東京、大阪も視野に入れていきたいですね」(同)

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