関西版:ナムコ・フードテーマパーク 集客抜群全国10施設、関西4施設も好評

2004.04.05 282号 6面

「横浜カレーミュージアム」を皮切りに、全国に集客型食のエンターテインメント空間であるフードテーマパーク一〇施設を手掛けたのが(株)ナムコの新・空間プロデュース集団「チームナンジャ」(東京都大田区、電話03・3756・8719)。関西圏へも「なにわ食いしんぼ横丁」「浪花麺だらけ」「明石ラーメン波止場」「浪花餃子スタジアム」の四施設をプロデュースしている。

とにかく人が集まっている。

関西初展開の「なにわ食いしんぼ横丁」(二〇店舗、事業主体=大阪ウォーターフロント(株))は平成14年7月、関西名物グルメをテーマメニューに開業、初年度に一九二万人を集客。

「浪花麺だらけ」(一一店舗、同=南海電気鉄道(株))は15年10月、ご当地麺をテーマメニューに開業、開業後七四日目に年間集客見込みの一〇〇万人を達成。

「明石ラーメン波止場」(八店舗、同=(株)マイカル)は同12月、ラーメンをテーマメニューに開業、開業後九三日目に同一〇〇万人を達成。

「浪花餃子スタジアム」(一〇店舗、同=(株)ナムコ)は今年2月、餃子をテーマメニューにOSビルに開業、開業後約一ヵ月間で約二〇万人を集客。

いずれも好評を得ている。

「なにわ食いしんぼ横丁」は、昭和40年前後の大阪の街並みをイメージ。食い倒れの街大阪の店舗を中心に、関西圏の老舗、名物食が一堂に会し、リーズナブルに提供する。なにわ名物カレーの千日前「自由軒」、オムライス発祥の店「北極星」、イカ焼きの元祖「桃屋いかやき屋」、大阪一口餃子の名店「餃々(チャオチャオ)」、鶴橋コリアンタウン「徳山商店」などが集結した。

「浪花麺だらけ」は、うどん・そば・ラーメンなど北海道から九州までの選りすぐりのご当地麺一一店舗と、六〇〇種類以上のご当地麺を集めたミュージアムショップ「ご当地麺博物館」が集結。3月20日には、鍋焼きラーメン「マルハシ食堂」(高知県)と小倉発祥焼うどん「いしん」(福岡県)の二店舗が6月末までの期間限定で新登場(「わたや」「みかづき」退店)するなど、全国各地に息づく固有の麺を紹介する。価格は、釜卵うどん四〇〇円(大阪麺通団)、瓦そば一〇五〇円(たかせ)など。

「明石ラーメン波止場」では、瀬戸内ラーメン店と全国有力ラーメン店が対決している。勝敗を決めるのは客で、味・値ごろ・接客の総合点を三段階で評価し、任意で投票、毎月結果が発表される。関西初登場の「東大・徳島」(徳島県)、「はまんど」(香川県)、「義薫(ぎくん)」(東京都)、「麺屋・空海」(東京都)など、ここでしか味わえないこだわりの逸品に出合うことができる。価格は六〇〇~八三〇円。三店舗が期間限定出店。

「浪花餃子スタジアム」は、ご当地自慢の激ウマ餃子九店舗が集結。餃子消費量日本一の宇都宮餃子会の有名行列店「さつき」(埼玉県)や、魚油が香ばしい特製味噌だれで新旋風を起こす「浪花餃子庵 包包(パオパオ)」(大阪府)、久留米の人気ラーメン店でもある「久留米屋台餃子 満州屋が一番」(福岡県)などが味わえる。価格は二個三〇〇円や四個五〇〇円など。全店期間限定出店。

◆記者の一言

麺類、特にラーメンは個人の好みがはっきり出る業態。相対的に関西人には関西の味が人気の様子。一方、餃子では地域的傾向はなく、本来の味が問われ、評価は行列に現れていた。

いずれにせよ、リピーターを飽きさせない人気店の確保と、期間限定のオペレーション、施設別の差別化が求められることはいうまでもない。

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