思わず選ばれる!いまどきパスタのアイデア:ピリ辛!スパゲッティナポリタン

2004.11.01 293号 21面

今回ご紹介するのは、「アクアパッツァ」の総料理長・日高良実氏が手がけるお店「アクアヴィーノ」。小皿料理とワインを楽しむことのできるお店です。パスタ料理は二品しかないのですが、どちらもすてきな工夫のあるメニューです。

まずは「ピリ辛!スパゲッティナポリタン」。基本となるトマトソースにはトマトケチャップが混ぜてあり、少し甘辛い味。たっぷりひいた黒コショウのピリ辛さと、上にこんもり盛られたセロリの清涼さが、トマトソースの甘辛さを引き締めています。

また、ピーマン、玉ネギ、ベーコンといったナポリタンとしては定番の具にプチトマトが加わり、フレッシュな印象を与えています。

さらにパスタにも一工夫。懐かしい昔風のナポリタンに近づけるため、ゆでおきのパスタを使って作っているそうです。やや軟らかめで独特の歯ざわりのパスタが、甘辛いトマトソースによく絡んでいます。

もう一品は「あつあつのラザーニャ」。何よりも特筆すべきなのは、ラザーニャの間に挟んだベシャメルソースが硬めで肉厚であること。ぷるんぷるんとしてすぐには崩れないくらいです。味は軽く、どちらかといえばさっぱり。

ラザーニャに添えられた真っ赤なトマトソースは、ナポリタンと同じソースを使用。このちょっぴり甘辛いトマトソースとラザーニャを一緒に食べることで、完成した一つの味になります。特徴的なベシャメルソースとトマトソースのおかげなのか、軽くてふんわりとしたラザーニャです。

これらのパスタ料理には、小皿料理とお酒を楽しんだ最後に食べてほしいという意図もあるとのこと。言われてみれば、お酒の後のシメにちょうどよい味かもしれません。

◆「アクアヴィーノ」(東京都渋谷区広尾五‐一七‐一〇 East West 一階)営業時間=午前11時30分~翌午前0時(日祝は午後10時)

◆マリぞう=パスタの食べ歩きとメニュー開発に日々取り組むパスタフリーク。自ら食したパスタを紹介するホームページ「パスタ日記」(http://www.ne.jp/asahi/marizo/pastadiary/)を主催運営し、メニューアイデアの宝庫として好評。

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