業務用冷凍食品・チョイス!この1品(5)味の素冷凍食品「炒め卵炒飯」

2005.02.07 296号 8面

味の素冷凍食品(株)(東京都中央区、電話03・5250・8219)が今秋特に力を入れたのは、新型の炒め製法を導入した本格チャーハン二品。冷食生産量では常に上位三位以内に入るメニューで、とくに中食市場への浸透が進んでいる分野だ。同社は今回、徹底した市場分析に基づく開発手法を採用。卵をふんだんに使い、まんべんなくご飯とからめた「炒め卵炒飯」と、チャーシュー入りで焦がし醤油風味の「炒めチャーシュー炒飯」を商品化した。ともにプロの製法を再現して、外食品質を追求したこだわりが光る。

炒飯・ピラフ類の業務用冷食に占める同社市場シェアは約二五%と推定される。「エビピラフ」「五目炒飯」「チキンライス」といった主力商品がすでに定着している。得意領域のさらなる強化を基本戦略にすえることから、炒飯カテゴリーの拡充に着手。数年の中食市場の拡大にともない、中食向け新・炒飯の開発に取り組んだ。

「炒め卵炒飯」と「炒めチャーシュー炒飯」(いずれも二規格、二五〇g袋×二〇袋入箱×二合わせ、一キログラム袋×八袋入り)の基本コンセプトは、「外食の炒飯品質を家庭に持ち込む」(松葉隆幸・マーケティング本部業務用事業部商品開発グループ長)ことだった。そのため、外食で利用される炒飯のタイプを徹底して分析することから開発を始め、(1)卵を均一にからめる上品な中華飯店タイプ(2)チャーシューと醤油味のラーメン店タイプ、を抽出した。さらに量販店で売られる炒飯類の消費者満足度をリサーチし、家庭の主婦が求める品質を採り入れた。

工場ラインに改良を加え、従来の炒め製法を一歩進めた新製法で均一な加熱を可能とした。炒め工程は具材の投入タイミングなどプロの技法を再現。「炒め卵炒飯」では隠し味として金華ハムのだしを使い、本格飯店の味わいを実現した。試作段階で、主婦を対象に試食テストを数度にわたり行い、具材ボリューム、外観(色合い)、食感、風味、量目といった要素を絞り込んだ。

量販店にはトレー容器も含めた提案を活発化して導入を働きかけている。

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