CVSチェーンの「冷し麺」、早期投入し品揃え拡大
ローソンは、2月下旬~3月にかけて昨年の二倍の冷し麺を新発売した。セブンイレブンは、昨年より二週間早い1月25日から冷し麺の新商品を投入した。「前日より気温が上昇すると体感温度も上がり、顧客は冷たい麺を求める」(ローソン)、「急に気温が上がったときに店が対応できるように品ぞろえした」(セブンイレブン)。おでんが通年販売商品として定着したように、冷しそばもCVSでは年間を通じて取り扱っている。家や職場の冷暖房完備、体感温度の変化で、売れ筋商品は変化する。そうした変化をとらえ、販売機会ロスを防ぐ狙いだ。
ローソンは2月22日から3月29日にかけて一一品目を順次発売した。2月22日には冷し山菜とろろそば、冷したぬきつねうどん、ミニ冷し中華、3月には冷し中華、ざるうどん、手延べそうめん、月見とろろそば、ざるそば、割子そば、つけとろそば、冷しツナサラダうどんを発売。同社は〇三年春に「行け!麺プロジェクト」を立ち上げ、今年度はベーシックメニューの質向上と新しい食べ方提案に取り組んでいる。
セブンイレブンは1月25日にミニ冷し中華、ミニ冷しとろろそば、2月に入り冷し手延べそうめん、冷しとろろそば、ざるうどん、ミニ冷したぬきうどんを発売。前年より約二週間早く七品目の冷し麺をそろえた。
冷し麺の販売ピークは7月。夏季に比べると2月は一〇分の一、3月は五分の一、11月~1月はさらに下回るが、暖房設備の完備で以前より動くようになった。ローソンは、この冬初めて冷し麺の登録メニューを拡大して対応した。