日本べんとう振興協会、第1期「食品微生物検査技士」受講申込み受付開始
(社)日本べんとう振興協会(東京都新宿区、電話03・3356・1575)は、第1期「食品微生物検査技士」の受講申込み受付を7月15日から開始した。
これは、食品微生物検査技士の資格取得を目指す人に、食品微生物検査技士に必要とされる食品衛生学などと微生物検査実技を含む広範で高度な知識・技術を付与するためのもので、テキストによる1科目1ヵ月、最大4ヵ月の通信教育と期間後半の微生物検査技術研修で構成されている。
食品微生物検査技術を対象とした本格的な資格認定制度は初。厚生労働省のアドバイスで制度設計し、農林水産省の了承を受けて事業化した。
従来食品メーカーが行っている汚染指標菌(一般生菌、大腸菌群、大腸菌など)、黄色ブドウ球菌の検査技能に加え、バイオリスクを伴うサルモネラ、セレウス、カンピロバクターなどの検査および同定する知識・技能、さらにアレルゲンの検出法までも踏み込んだ研修を行う。
同制度では(1)検査データを解析し、衛生管理システムの改善指導ができる能力を求めている(1級検査技士)(2)初心者に簡易検査法や衛生管理の基礎理論などを「食品衛生検査研修」として学ばせるなど、実務的・即戦的能力を養成し認定する。受講対象者は、原材料を含め弁当などの製造・流通・販売・検査・品質管理などに関与する人、食品微生物に関する専門教育を履修した人、臨床検査技士・管理栄養士・栄養士・調理師などの資格を有している人、食品衛生検査研修を受講しようとする人など。
協会では、食品事故防止に貢献する認定制度としている。