日本マクドナルド、05年12月期連結決算は増収減益 高単価販売は好調

2006.04.03 312号 4面

日本マクドナルドホールディングス(株)(東京都新宿区、電話03・6911・6000)の05年12月期通期連結決算は売上高3256億5500万円(前期比5・7%増)、経常利益28億5900万円(同60・7%減)、最終益6000万円(同98・3%減)となった。

新バリュー戦略と新商品「えびフィレオ」「グラタンコロッケバーガー」など高単価商品の販売が好調に推移し、既存店客数対前年比12・3%増となったほか、一時的に下落した客単価も回復して同売上高3・3%増で連結売上げを増加させたものの、利益面では店舗移転補償金2億3800万円を特別利益に計上、新勤務時間管理方式の導入による過年度費用26億0400万円などを特別損失に計上した結果、前期比大幅減益となった。

新年度は売上高3390億~3510億円、経常利益25億~50億円、最終益10億~25億円を見込む。

ハンバーガーレストラン事業の日本マクドナルド(株)では3つの戦略的課題として「ブランドの再構築」「店舗体験の向上」「組織力のさらなる向上と人材育成」を策定し、これにクーポン券配布や各種プロモーション、新プライスなどを通じて「バリュー」「サービス」「ファミリー」に重点を置いた戦略で安定的成長へのステージ転換を図った。

4月から「マクドナルドの見えないメニュー、はじまる」の新プライスなどによるバリュー戦略の結果、第一の目的である来店客数は増加し、12月23日には1日のハッピーセット販売数記録更新など、連結会計年度のシステムワイドセールス(直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高)は4118億2300万円となり、前年同期比より158億8100万円増加となった。

年度内にリモデル・リフレッシュした店舗は449店舗、新規出店数は75店舗、閉店は47店舗で店舗総数は3802店舗(前年比28店舗増加)となった。

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