話題のニュービジネス:アブソルート・アイスバーTOKYO
「何これ、すご~い」「むちゃ寒~い」女性たちの歓声が上がる。真夏の東京から、マイナス5度Cの別世界へ移動したのだから驚くのも当然。極寒の異次元空間は、東京・西麻布のアブソルート・アイスバーTOKYOにある。
アブソルート・アイスバーTOKYOは、スウェーデンのウオツカメーカーであるアブソルート、同国北部ユッカスヤルビに本拠を置くアイスホテル、(株)カロッツェリアジャパン(東京都中央区、電話03・3863・4333)との共同プロジェクトだ。東京店はストックホルム、ロンドン、ミラノに続く4番目の店舗になる。
2年前、ストックホルムのアイスバーを訪れた(株)カロッツェリアジャパンの大庭稔社長は、氷の美しさとアイスバーのオリジナリティー、本物志向に感銘を受けた。東京の街中からラップランド・ユッカスヤルビへ瞬間移動するアイスバーのコンセプトをまとめ、ヨーロッパ圏外では初という出店を成功させた。
店内は、部屋全面が氷でできた文字通りの「アイスバー」。客は入り口で特製の防寒ケープとグローブを着用し入室する。一度に50人収容可能の店内は、スウェーデン・ユッカスヤルビにあるアイスホテルと同じコンセプトで設計され、室内を常にマイナス5度Cに保つ。
壁やバーカウンター、いすやテーブルなどすべてが氷でできている。もちろん、壁面を飾る装飾もすべて氷。白く見える部分は、氷を削ったパウダーを使用する。店内の照明も基本的に「白」と「ブルー」のアブソルートカラーで構成し、客は極寒の中で氷のグラスのカクテルを楽しむ。東京にいながら北欧ラップランドの環境が楽しめる趣向になっている。模様替えは半年に1回、使用する氷はすべてスウェーデン北部のトルネ川から運ぶ。現地の清涼な環境が生み出す氷は驚くほど透明だ。
店を運営する(株)カロッツェリアジャパンは、アイスバーのコンセプトを、1年を通じて凍りつくようなラップランドの冷たさを体感できる空間としている。
※アイスホテルは、スウェーデン北部・ユッカスヤルビにある世界初の氷のホテルで、アブソルート・アイスバーも同ホテルで誕生した。
◆アブソルート・アイスバーTOKYO(東京都港区西麻布4‐2‐4、TheWall、電話03・5775・5868)料金=防寒用ケープと手袋と1ドリンクで3500円(45分入れ替え制)